Tweet |
◎警察庁への納入を証言
盗聴器疑惑で丸竹氏
盗聴器を警察庁に大量に納入した、と写真週刊誌などで証言した
元補聴器メーカー幹部丸竹洋三氏(65)に対する野党議員による
聞き取り調査が、24日午後、国会内で行われた。
丸竹氏は「警察は『秘聴器』という言葉で、盗聴器の開発、製造
を依頼してきた。納入後は修理に当たったが、よく使い込まれてい
るという印象だった」などと、長年にわたり盗聴に使える機材の取
引をしていた経緯を説明した。
調査には、坂上富男氏、枝野幸男氏(民主)、木島日出夫氏(共
産)、保坂展人氏(社民)らが参加。
丸竹氏はまず、1957年の入社直後に上司から命じられ、無線
による盗聴器の開発を担当したと証言。「全都道府県警に1つ以上
は配備するということで、警察庁に100セット以上を納入した。
その後は修理のため、東京・中野の警察学校に何度も出向いた」な
どと話した。
さらに86年11月の緒方靖夫・元共産党国際部長(現参院議員)
宅の盗聴事件が発覚した1、2年後には、警視庁と島根県警から
「誘拐事件などに使う」ということで改良型の装置製造を依頼され
たが「盗聴に使われる恐れがある」と、断ったことなどを明らかに
した。
調査後、保坂氏は「これだけ生々しい証言が出てきた以上、国会
としても無視できない。徹底究明を求めていく」などと話した。
(了)
[共同 5月24日] ( 1999-05-24-16:07 )