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◎在留邦人が大量帰国
総選挙前のインドネシア
【ジャカルタ17日共同】インドネシア総選挙の選挙運動が19
日から始まるのを目前に、首都ジャカルタでは混乱を恐れた在留日
本人の帰国が本格化、16日夜のジャカルタ国際空港には東京行き
直行便に乗るためトランクケースを抱えた日本人家族の姿が多く見
られた。
インドネシアは6月7日に総選挙の投票日を迎えるが、政治の民
主化を受け、参加政党はこれまでの3党から一挙に48党に激増。
選挙運動期間中の政党間の衝突のほか、投票後も結果を不服とする
政治勢力による抗議行動などが予想され、社会不安が高まっている。
約1200人の死者を出した昨年5月の大暴動以上の混乱に陥ると
の見方もある。
混乱回避のためジャカルタ日本人学校が16日から約1カ月間、
臨時休校措置を取ったこともあり、日系企業の大半が駐在員の家族
を帰国させる。
同空港にいた海外協力事業団職員の妻、金ゆかりさん(33)=
西ジャワ州ボゴール在住=は「子供が小さく混乱が起きると困るの
で1カ月間、日本に帰ります」と2人の子供を抱きかかえながら話
した。
旅行代理店よると、在留日本人の帰国は14日から16日ごろが
ピークという。 (了)
[共同 5月17日] ( 1999-05-17-07:07 )