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ユーゴを四方から空爆へ トルコ、ハンガリーに新拠点
非NATOのブルガリアとルーマニア、領空通過を許可
◎ユーゴを四方から空爆へ トルコなど新たな拠点に
【ニューヨーク11日共同】11日付の米紙ニューヨーク・タイ
ムズによると、北大西洋条約機構(NATO)はユーゴスラビアへ
の空爆拠点として、新たにトルコとハンガリーを加え、ユーゴのミ
ロシェビッチ政権に対する軍事、政治的な包囲網を築く計画を立て
た。
両国の基地を利用すれば、四方からのユーゴ空爆が可能となり、
飛行経路を変えて裏をかき、ユーゴの地対空ミサイルの破壊が容易
になるとしている。
またユーゴを取り囲む形で空爆を加えることで、政治的にもユー
ゴの孤立を際立たせる効果があるとNATO当局者はみている。
両国の基地使用で、NATOは新たに数百機の攻撃機の投入が可
能となる。トルコ西部の基地にはF15とF16戦闘機を配備し、
地上の目標の爆撃と対空防衛網の破壊を目指す。ハンガリーにはF
18攻撃機24機などを配備する。
NATOは両国の基地からユーゴまでの飛行経路を確保するため、
NATO加盟国ではないブルガリアとルーマニアに領空通過の許可
を要請し、両国とも同意したという。 (了)
[共同 5月11日] ( 1999-05-11-15:28 )