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http://www.mainichi.co.jp/news/selection-msn/news06.html より転載
1999年5月10日
コソボ紛争:
大使館爆撃は計画的 中国の軍事専門家−−新華社通信
【北京9日坂東賢治】中国の新華社通信は9日、「NATO軍によるベオグラードの中国大使館爆撃は事故ではなく、注意深く計画されたものだ」とする中国の軍事専門家の分析結果を報じた。中国が「誤爆」とするNATO側の説明に納得していないことを示している。
分析を行った中国軍事科学院の研究者らは(1)3基のミサイルが別々の方向から5階建ての大使館の主要部に直撃している(2)大使館の周囲200メートルの間には似たような建物はない(3)NATO側が本当の目標だったとする建物とも1キロ離れている――などと指摘した。
さらに地形誘導型のミサイルの目標設定を誤ったり、戦闘機のパイロットの技量が不足していたなどの可能性を指摘しながらも「こうしたことはほとんど起こり得ない」と分析、「3基のミサイルが直撃したとすれば、それはNATOが狙った目標だったのだ」と結論づけた。
中国が「事故でない」と強調する背景には、空爆自体の不当性を訴える狙いもあるとみられる。