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インターネット契約者のハッカー対策を無断調査
◎ハッカー対策を無断調査
Iネット契約者のパソコン
【ジャカルタ30日共同】シンガポール最大の電気通信会社シン
ガポールテレコムの関連会社「シングネット」が、インターネット
契約者のコンピューターに無断で入り込み、ハッカーに対する安全
性調査を進めていることが分かった。30日付のストレーツ・タイ
ムズ紙が伝えた。
対象は同社と契約する20万人以上が所有するコンピューターで、
治安を担当する内務省・情報技術安全対策班の専門家の協力を得て
実施。コンピューターが接続された際、ハッカーに対して無防備な
点がないかどうかを点検するプログラムが実行される仕組みという。
同紙によると、同社幹部は「契約者の利益を守るためでプライバ
シーは侵害しておらず、違法性はない」と話している。
先月上旬、少年2人が同社の契約者17人のコンピューターに侵
入し、インターネット上でパスワードを暴露したのがきっかけで、
安全性の診断を始めたという。
国立シンガポール大学の学生のコンピューターにインストールさ
れていたハッカー防止用のソフトが「侵入」の警告を発し、発信元
が内務省になっていたことから、不審に思った学生が警察に通報。
同紙の取材などで、調査の事実が明らかになった。 (了)
[共同 4月30日] ( 1999-04-30-19:21 )