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米、ユーゴ空爆強化で3万3千人の予備役招集
◎3万3千人の予備役招集
米、ユーゴ空爆強化で=差替
【ワシントン27日共同】クリントン米大統領は27日、北大西
洋条約機構(NATO)のユーゴスラビア攻撃のため、予備役3万
3102人を招集する大統領令に署名した。
コーエン国防長官の要請を承認したもので、約20万人の予備役
を招集した1991年の湾岸戦争以来、最大規模。これによりNA
TOはミロシェビッチ・ユーゴ大統領への軍事的圧力を一層強化す
るとみられる。
米国防総省はこのうち第一弾として、空軍予備役や空軍州兵から
空中給油機要員計約2100人を招集する。派遣期間は約6カ月間。
クリントン大統領は同日、「予備役は米国の軍事力にとって極めて
重要だ。米国国民は彼らの国家への責任を誇りに思う」との声明を
発表した。
米軍は現在五百数十機の航空機をユーゴ攻撃に派遣しているが、
クラーク欧州連合軍最高司令官の要請に基づき、さらに300機増
派することを決めている。このため作戦上も空軍を中心に後方支援
の予備役が必要になった。
米軍には志願兵総数に相当する約140万人の予備役がいる。湾
岸戦争のほか、ボスニア・ヘルツェゴビナへの米軍派遣などでも招
集された。 (了)
[共同 4月28日] ( 1999-04-28-08:32 )