Tweet |
http://www.nikkei.co.jp/business/ecopol/
BIS、銀行5連休案を検討・2000年問題で
コンピューターが誤作動する恐れがある「2000年問題」による混乱を回避するため、主要各国の中央銀行で構成する国際決済銀行(BIS)が12月31日から2000年1月4日まで5日連続で民間銀行の業務を休止する案を検討することが明らかになった。決済システムを中心に誤作動が懸念される年の変わり目に銀行を休業させ、国内外の資金移動に伴う混乱を回避するのが狙い。実現すれば日本では1月4日の休業追加が必要になり、1月1,2日以外は原則として営業する米国の金融機関などは休みが前後3日増える。銀行休業日の増加には産業界の反発が予想されるほか、中央銀行に慎重な声もあり、今後議論を呼びそうだ。
BISが年末年始の銀行休業拡大を検討するのは、コンピューターの誤作動への対応をより徹底する必要があるとの指摘が増えているためだ。各国の主要銀行で構成する金融市場協会(ACI、本部パリ)は「12月31日から来年1月4日までの間、金融取引の決済を停止すべきだ」と勧告。BISもその是非を検討することを決めた。