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◎イスラエル選挙戦始まる 首相選は決選投票へ
【エルサレム26日共同】中東和平の行方を大きく左右する5月
17日のイスラエルの首相公選と総選挙の選挙戦が26日始まった。
首相選は6月1日の決選投票にもつれ込むのは必至の情勢だ。
直接選挙による首相選には5人が立候補している。
しかし事実上、再選を狙う対パレスチナ強硬派のネタニヤフ首相
と、和平推進派の野党、労働党のバラク党首の一騎打ちだ。
両者とも支持率35%程度で推移している。最終的に、2人とも
当選に必要な過半数を確保できないとの見方が大勢を占め、決選投
票の一騎打ちで決着が図られる見込み。
支持率15%で3位につけている中道党のモルデハイ党首は組織
力、資金力とも弱体で、伸び悩んでいる。
イスラエル紙によると、労働党は、モルデハイ党首に対し、労働
党政権成立後の閣僚ポストと引き替えに立候補を取りやめるよう求
めており、流動的要素も残る。
比例代表制の国会(定数120)選挙には33党・会派が名乗り
を上げ、乱戦模様。世論調査では、労働党を中心とした統一会派
「一つのイスラエル」と与党のリクードが広く支持を集めているが、
いずれも過半数に遠く及ばず、単独で政権を樹立するのは不可能な
情勢だ。 (了)
[共同 4月26日] ( 1999-04-26-14:02 )