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◎ユーゴの「連邦」加盟など協議へ ベラルーシ大統領
【ベオグラード14日共同】ベラルーシのルカシェンコ大統領が、
ミロシェビッチ・ユーゴスラビア大統領の招きで14日ベオグラー
ド入りする。両大統領は北大西洋条約機構(NATO)の空爆停止
問題のほか、ユーゴ連邦議会が先に決議した両国とロシアを加えた
「連邦」参加問題などについて協議する予定。
また、空爆停止に向けたアナン国連事務総長の5項目提案につい
て、これまで公式の見解を示していないミロシェビッチ大統領がど
う言及するかも焦点となる。
ロシアとベラルーシでつくる「連邦」へのユーゴ加盟は軍事大国
ロシアとの連携強化で欧米をけん制するのが狙いだが、ロシアとベ
ラルーシ両国による「連邦」の具体化すら疑問視されており、ユー
ゴの新規加盟の現実性は極めて薄いとみられている。
ユーゴ側で「連邦」参加へのイニシアチブを取っているのが極右
・セルビア急進党党首のシェシェリ・セルビア副首相だが、NAT
Oの空爆開始によりユーゴ内部で「連邦」への新規加盟案が急速に
具体化した。
しかし、エリツィン・ロシア大統領は「連邦」へのユーゴ加盟に
は「慎重な検討が必要」との見解を表明。ユーゴ内部でも「ユーゴ
が将来的な統合を進めていくべきなのはやはり欧州だ」(ペトコビ
ッチ「国際評論」前編集長)として、ミロシェビッチ政権の“東方
連携強化戦略”に疑問の声が出ている。 (了)
[共同 4月14日] ( 1999-04-14-15:24 )
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