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◎パキスタンのミサイル「テポドン」同型の可能性 西側軍事筋が指摘
【ニューデリー14日共同】西側軍事筋は14日、パキスタンが
今回発射実験した中距離弾道ミサイル「ガウリ2」が、昨年8月に
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が発射、日本に衝撃を与えた
「テポドン1号」と同型の可能性もあるとの見方を明らかにした。
同筋によると、テポドンの「輸出」は、これまでに確認された例が
ない。
北朝鮮で技術実証実験が行われている最中の「テポドン」と同型
であるとすれば、パキスタンでの実験で得られたデータが北朝鮮に
送り返されて、同国でのミサイル開発進展に寄与する公算も大きく、
北朝鮮の動向に神経をとがらせる日本や、ミサイル技術拡散を懸念
する米国にとっては放置できない問題となろう。
パキスタンは核実験直前の昨年4月、射程1500キロの中距離
弾道ミサイル「ガウリ」を発射したが、これは北朝鮮の「ノドン2
号」と同型との見方が一般的だ。ノドンの射程は、最大で1500
キロ前後とされている。
同筋はただ「ガウリ2」について、投射重量を減らして射程を伸
ばした、ガウリの単純な改良型である可能性も否定していない。
米国は軍事衛星などを利用して今回の実験の詳細を分析中とみら
れる。
パキスタンは、外国からのミサイル関連技術の導入を公式には否
定し続けている。 (了)
[共同 4月14日] ( 1999-04-14-17:30 )