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◎大規模部隊派遣を検討か 米軍が東ティモールへ
【シドニー10日共同】米軍当局者が今年6月、オーストラリア
軍側に対し、独立問題で揺れる東ティモールで情勢が極端に悪化、
流血の事態が拡大する懸念が出れば、1万5000人規模の米軍部
隊派遣を検討している、と伝えていたことが明らかになった。
米国はこれまで、東ティモールへの軍事的関与には消極的とされ
ていた。大規模な部隊派遣の検討が明らかになったのは初めて。
10日付のメルボルンの日刊紙エイジが、オーストラリア政府高
官の話として報じた。
エイジによると、米軍はインドネシアとの併合を主張する民兵組
織による暴力行為が深刻化し、流血事件が拡大する事態となれば、
これを阻止するため、沖縄の米軍基地駐留の海兵隊員を含む1万5
000人規模の部隊を東ティモールに急派することを検討し、今年
6月、オーストラリア側にこれを伝えたという。
米側はその際、オーストラリアの協力を求めたとされるが、ダウ
ナー・オーストラリア外相は9日夜、米側から部隊派遣で正式な協
力要請は受け取っていないと述べた。 (了)
[共同 8月10日] ( 1999-08-10-11:09 )