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下記の引用は、精神分析学の権威であるフロイトの出
自について述べたものです。この本自体の主題は、フロ
イトがコカイン中毒者で、なおかつ、先輩医師のフリー
スと同性愛関係にあり、また、妻の妹と自分の実の娘と
近親相姦の関係にあったことなどを書き、また、誤った
手術である女性患者の顔を整形不可能なほど破壊した上
で死の寸前まで追いやったという事件を、フロイト自身
の書簡を調べて告発したものです。
フロイト理論に関しては割愛しますが(相当さしさわ
りがあるので)、要するに、この著者は、理論というよ
り自分の経験をもとにしたポルノグラフィーだろうと結
論しています。
ちなみに、この本が出版された時は、角川書店の元社
長がコカイン使用で逮捕されてスキャンダルのかまびす
しい時期でした。(フロイト主義、ダーウィン主義、マ
ルクス主義はコダイの陰謀という説をどこかできいたよ
うな...)<フロイトはユダヤ人の団体であるブナイ・プ
リスに加入しており、ここでしばしば講演をしている。
「腹を立てるにいたらなかったのは、ある事情によって
私が護られていたからである」(「精神運動分析史」)
*と、ここでうっかり筆をすべらせている。というの
は。個別的意志を原理とする組織に護られていたという
ことを示しているからである。**デイヴィト・バカン
は、フロイトの息子はカディマーというシオニスト組織
の一員であり、フロイト自信その組織の名誉会員であっ
たと述べている。また、バカンはフロイトの妻マルタの
祖父イサク・ベルナイスと詩人のハイネが親戚であった
と述べている。カール・マルクスの母方の曾曾曾祖父が
ハイネの曾曾祖父であり、したがってフロイトとマルク
スは縁続きだったことになる。ハイネはロスチャイルド
より金をもらっていたこと、マルクスの母親の妹がオラ
ンダ最大のフィリップス電器会社の創立者の祖父リオ
ン・フィリップスと結婚していたこと、マルクスの妻の
兄はプロイセンの内務大臣を務めていたこと、そしてマ
ルクスは真正国家、理性国家の成立のイデオロギーをう
ち立てたヘーゲル哲学の破壊工作人になると同時に'共
産主義の父'で
筆者注
*「腹を立てる」とは、フロイト理論が発表された当
時、医学界からごうごうたる非難がなされたことを意味
していると思われる。
**「個別的意志」とは、松岡氏によれば、「人間には何
が正常、善、法、倫理、健康、であり、何が異常、悪、
不法、犯罪、病気であるかの認識が要求されている。前
者は理性的普遍的意志を原理に実践することである。後
者は個別的意志を原理に実践することである。」(同25
0ページより)