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ガーディアンエンジェルスというお笑い
最近新宿を中心とした盛り場街を赤いベレー帽を被った
集団が闊歩しているのをご存じであろうか。
周りからの失笑をものともせず、すっかりいってしまっている(?)
眼をして、街のあちこちのトラブルを自ら探し、警察に通報している
自称ボランティア団体、それが「ガーディアンエンジェルス」である。
そこで酔っぱらいの喧嘩を止めたり、ピンクチラシをはがす程度なら
町内会の青年会でもやっている程度なので、奇矯な人たちで
済ませられるが、先日のテレビ放送での特集をみて驚いた。
なんとピンクチラシを貼りたまたま見つかった老人を警察に引き出している
のだ。 新宿、渋谷等の繁華街ではたしかに風俗チラシ、ピンクビラが
街の景観を損なうことが問題になっているが、実際それらのアルバイトを
行っているのは何らかの理由で職につけないような人たちである。その
根本となる原因を追求せずにひたすら警察のお先棒担ぎを行い「正義」の
自己満足する集団はまさしく関東大震災後、暴力集団と化した「自警団」を
思い起こさせる。
またこの集団は路上で立っていた中南米系の女性を「売春婦」と決めつけ
客引きをしていないかどうかつきまとうシーンもテレビ放映されていた。
ここまでくると恐ろしいものを感じる。
この集団の公式ホームページに掲載された活動履歴を見ていると
初めは老人ホーム訪問や街の視察、講演会の開催などかわいらしいもの
だったのが平成8年度頃から警視庁への表敬訪問をはじめ、様々な警察との
合同企画に参加している。
またどういうわけか、全国大学原理研究会(悪名高きカルト教団、
統一教会の学生組織)関連の雑誌に2度ほど特集で
出されている。サーチエンジンで見つけた記事から逆弾きしていったら
原理研にたどりついたので解ったのだがそこにはこんな記事が出ていた
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「赤いベレー帽姿で、新宿や渋谷の街をパトロールし、防犯を呼びかけ、
ピンクビラの回収を行っているニューヨーク生まれのボランティア団体
ガーディアン・エンジェルスの代表・小田啓二さん(24)は、毎朝、
パソコンに向かう。インターネットのホームページを検索し、青少年に
悪影響を与える、犯罪の恐れがあるホームページがあると、発信元を
控えているのだ。
将来、コンピュータ・ネットワークを監視する「サイバー・エンジェルス」
(電脳天使)を立ちあげる準備だ。「サイバー・エンジェルス」は活動の
対象を街頭からネットワークへ拡大したもので、昨年6月米国で一足先に
発足した。
ポルノやテロなど反社会的な情報を、捜査機関やネットワーク回線提供業者
に通報し、犯罪摘発や回線のサービス制限などの成果をあげている。
「インターネットには、ポルノや個人への誹謗中傷、爆弾やサリンの作り方
さえ流れている。市民の側からノーの声をあげたい」。小田さんの主張だ。
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小田クンとやらには申し訳ないがこの記事を見て私は笑ってしまった。
警察に頭をなでられ、統一教会=原理に背中を押され、今日も小田クンは
パソコンに向かいエロサイトを探しつづけているのだろうか。