Tweet |
◎秘密トンネルの文書発見 旧ソ連が間宮海峡で着工
【RP=共同】ロシアの太平洋放送によると、旧ソ連が朝鮮戦争
当時、極秘で建設工事を進めた間宮海峡の海底鉄道トンネルに関す
る秘密文書が、ハバロフスク地方北部の文書保管所でこのほど見つ
かった。
「極秘」の公印が押された文書には、トンネルの調査資料や設計
・施行文書などが含まれているとみられ、秘密に包まれたトンネル
建設の全容が明らかになる可能性もある。
当時のソ連の指導者、スターリンの命令で建設が始められたもの
で、サハリン側のポギビ岬と大陸側のラザレフ岬を結ぶ長さ約8キ
ロのトンネルの建設を目指していた。海底でも一部工事が行われた
ほか、数百キロの引き込み線と数十の駅などが突貫工事で建設され
た。
1953年のスターリン死去に伴い工事は停止になった。すべて
の施設は封印され、関連文書は関係者によって隠された。
工事にはスパイ容疑で収容所送りになったソ連軍兵士数万人が動
員され、過酷な労働で多数の死者が出たとされる。 (了)
[共同 3月24日] ( 1999-03-24-15:38 )