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◎エイズで平均寿命大幅低下
アフリカ、一部は20歳も
【ワシントン18日共同】まん延するエイズが原因で、サハラ砂
漠以南のアフリカ諸国の平均寿命が大幅に低下していることが、米
人口調査局が18日公表した世界人口統計で分かった。
同調査局は、エイズがなかった場合の平均寿命を試算、実際の平
均寿命と比べた。
その結果、ジンバブエはエイズがないとすると64・9歳なのに
実際には39・2歳とエイズのために平均寿命が25・7歳も低下
していることが判明。ナミビアは23・8歳、ボツワナが21・4
歳低下するなど、エイズが原因で世界の21カ国で平均寿命が5歳
以上、下がっていた。このうち、アフリカ以外は71・4歳が64
・4歳になったブラジルだけだった。
アジアでは、タイが71・3歳から69歳になった。
同調査局は「アフリカの一部諸国では、成人のエイズウイルス感
染率が18−25%にも達している」と指摘、この結果、青年層や
幼児の死亡率が高まっている、と分析している。
しかし、同統計は世界人口は今後もアフリカ、アジア、南米を中
心に増加の一途をたどり、1988年の59億2700万人が20
25年には79億2100万人になると予測している。
(了)
[共同 3月19日] ( 1999-03-19-07:03 )