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Yomiuri On-Line/政治 より
◆石原氏、無党派層の支持期待
石原慎太郎・元運輸相が東京都知事選出馬を決断したのは、自民、民主両党など既成政党に対する反発に加え、乱立気味の保守系候補がいずれも無党派層の支持を十分に得ていないと判断したことが大きいようだ。
石原氏は当初、「保守系候補が乱立すると共産党に有利になる」と周囲に語るなど、自らの出馬による選挙戦への影響を懸念していた。「本を出せば売れ、講演の依頼も多く、作家として乗りに乗っている。知事になって作家活動を中断することへのためらい」(石原氏周辺)も、慎重姿勢につながった模様だ。
しかし、自民、民主両党がともに、創価学会を支持母体とする公明党との連携を意識した候補者選びを進めたことが、創価学会に批判的な立場をとる石原氏を出馬に傾かせた。とくに自民党の混迷ぶりには批判を強めていたという。
石原氏の選挙戦は、石原氏に近い自民党の小林興起衆院議員ら同党の国会議員の一部と、統一地方選で公明党候補と競合する候補が“勝手連的”に支援する方向だ。また、石原氏と交流のある文化人や実弟の故・石原裕次郎氏と関係のあった芸能人、創価学会に批判的な宗教団体なども支援体制を組む見通しだ。
(3月8日6:16)