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回答先: Re: イージス艦についての補足説明 投稿者 匿名書司 日時 1999 年 3 月 06 日 00:15:09:
＞ 対空防御についての考え方は良くわかりましたが、、、対潜水艦攻撃についてはどのように考えれば良いのでしょうか？
@日本海上自衛隊の対潜水艦戦術・兵器は世界一ですから、発見でき、かつ政治的な判断で撃沈の許可さえ受けることができれば、北朝鮮の潜水艦なんぞ鎧袖一触です。
ただし、変温層の下に入り込まれたり、開戦前から攻撃ポイントの海底に着座されていたりすれば、発見は難しいと思います。
ただ、潜水艦が航行中であれば・・・
宇宙からは、米海軍の海洋監視衛星による磁気異常・赤外線探知。
空からはP3C対潜哨戒機の磁気・ソノブイによる広域探知（何と一機で四国の面積をスキャンすることができる）と対潜誘導魚雷の高い命中力。（見つかってしまえば、100%撃沈）
海では護衛艦搭載ヘリと護衛艦の高性能ソナーと、アスロック誘導ミサイル魚雷・音響爆雷の鉄壁防御。
以上によりかなりの確率で潜水艦を補足できます。
ただ、それでも先に述べたように、電池充電のため浮上している時以外は電波探知は使えませんから、基本的に潜水艦を探知する方法は磁気と音ということになり、対抗部隊丙（自衛隊用語で北朝鮮）が低速走行や変温層の下などの環境をうまく生かせば、オンボロ潜水艦でも、我が国に甚大な被害を与えることができます。
以下潜水艦特有の秘匿性を生かした対抗部隊がとりうる４とうりの作戦をあげておきます。
（通商破壊）
開戦と同時に我が国に石油その他の資源を輸送する無防備の「独航」タンカーを、マラッカ海峡や台湾海峡など、我が国の海底施設ソナーが配備されていないポイントで攻撃する。
あるいは、東京湾の入り口などに機雷をバラマキ港湾機能を麻痺させる。
かつてのＵボートの活躍を見るまでもなく、コレが一番オーソドクスな潜水艦利用方法でしょう。コレならば高価な対艦ミサイルを使用しなくても、第二次世界大戦当時のオンボロ潜水艦・無誘導魚雷・機雷を使ってかなりの戦果が期待できます。
しかし、戦争中盤以降、輸送船が船団を組み、予め潜水艦が展開する海域を避けて、護衛艦のエスコートを受けるようになれば不用意に魚雷発射ポイントに近づくことができなくなりますので、有効な戦術ではなくなるでしょう。
（対艦隊攻撃）
これは潜水艦の使い方の中で最も最悪なものです。
日米の高い能力を持った対戦哨戒機・ヘリ・護衛艦がエスコートする空母機動部隊に攻撃をかけようとしたところで、海中には電波が届かず、潜水艦の速力が遅い（早く走ると音による探知を受けやすくなるし、電池がすぐに揚がってまう）ため、航空機による飽和攻撃のように複数の潜水艦が無線で連携した対艦ミサイル多数同時発射を行うことができませんから。
単艦で発射されるたかだか数発の対艦ミサイルはイージスを始めとする対空防御兵器に100%撃墜されますし、発射と同時に潜水艦の位置も特定されますので、自殺行為となります。
（特殊工作員揚陸）
実は北朝鮮が一番重視している戦術がコレです。
北朝鮮では陸軍の50%以上の要員が第三特殊軍団というゲリラ戦の専門家で構成されており、その他の兵員も旧日本軍の兵員のように補給が途絶した過酷な環境の中でも戦闘を継続できる屈強な精神力を持っているといわれています。（娯楽施設が無ければ戦意が下がり、自動車やヘリにたよった移動しかできず、弾が切れ包囲されれば降伏する米軍とはえらい違い！！）
そのような兵士達を旧ユーゴ・ロシア製の小型潜水艦（プラスチック製で深くは潜れないが、電波・音による探知に対して高いステルス能力を持つ）で敵国の重要拠点に送り込み、破壊工作・後方かく乱・デマの散布・BC兵器の散布を行わせることによって、軟弱な日本国民の世論を停戦へと向かわせることは可能かと思われます。
たとえば日本の原子力発電所などは停戦への人質にするための格好の目標になる恐れがあります。民間警備会社の警備員は丸腰だし、海の近くにあるし、制御室を押さえることは難しいことではないと思われます。
また新幹線の橋脚や高圧送電線に爆弾を仕掛けたりされても、何百キロにも渡る線路を常時監視できないことから、同様の効果が期待できます。
（情報収集）
横須賀沖などの海底に着座し息を殺して、音・電波・磁気による探知をかいくぐり、ソナーを使って日米海軍の動向を探る。そして夜間短時間浮上し、圧縮された電波信号を使って本国にその報告をする。
あるいは、民間の携帯電話を使って民間船（こうすれば日本の近海漁船やモーターボートと区別がつかない）を装って日本国内の連絡員に情報を送り、連絡員は電子メールで本国に送信するといったことも考えられます。
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