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【ワシントン3日共同】昨年記録した一四・四六度の世界平均気温は、
過去千年間で最も高かったと、米マサチューセッツ大などのグループが
三日、発表した。
樹木の年輪の幅などのデータを使って、同グループが西暦一○○○年
以降の気温を再現したところ、徐々に低下する傾向にあった世界平均気温
は、産業が活発化した今世紀に入って、一転して上昇傾向になったこと
が判明した。
二酸化炭素など温室効果ガスの排出による地球温暖化が原因と考えられ
、同大学のマイケル・マン博士は「急速な温暖化に生物や社会が対応でき
るかどうかが問題」と指摘している。
マン博士らは、年輪気候学と呼ばれる分野の専門家が木の年輪から割
り出した過去の気候や、さんご礁の成長、グリーンランドやアンデス山
脈の氷に閉じこめられた空気の分析などを総合的に分析した。木の成長
速度は気温などに依存するため、年輪の幅を測定することで、年ごとの
気温を推定することができる。