「コンピューテラ」誌とFSB間の往復書簡@ABC


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投稿者 元諜報員(管理人さんにより、★掲示板♪より移動 日時 1999 年 1 月 08 日 01:57:11:

(この投稿は、元諜報員様が★阿修羅♪掲示板に投稿されました。
長文であったため、★阿修羅♪掲示板からΨ空耳の丘Ψ1999に
移動させていただきました。)
(みなさまへ。
 今後、長文の場合は、こんなかんじでお願いします。
  @Ψ空耳の丘Ψに投稿
  Aご希望であれば、★阿修羅♪掲示板に、Ψ空耳の丘ΨのURLとともに
   投稿
 以上、よろしくお願いします。)
 

投稿: 4439
投稿者: 元諜報員
Eメール: nda6373@geocities.co.jp
題名: 「コンピューテラ」誌とFSB間の往復書簡@

#今年の1月7日に、ロシアのコンピュータ雑誌「コンピューテラ」に掲載され
た当誌編集部とロシア連邦保安局(FSB)の書簡です。内容は、現在、FSBが進
めている捜査措置システム(SORM)のインターネット上への導入問題です。
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「コンピューテラ」誌とFSB間の往復書簡

「コンピューテラ」誌、1999年1月7日、第50(277・278)号

アレクセイ・ウズエフ、マクシム・オツタヴノフ、エウゲニー・コズロフス
キー

1ヶ月前から、我々は、反SORMのページへのリンクを持ったプロバイダー会社DataForceのサイトから削除された(FSBの電話により)ことについて、我々のサイトで語ってきた。このテーマに関する往復書簡は、<http://www.computerra.ru/hot/10.html.>にある。

当誌の書簡形式の活動は、他とは違い、FSBへの公式照会状で表現された。我々の書簡は、DataForceとは既に全く無関係な劇の第2幕を開いた。
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FSB社会関係センター長A.A.ズダノヴィッチ宛

照会状

我が出版社の編集部に、「SORMに反対するプロバイダー」ページへのリンクが
FSB職員とプロバイダー会社DataForceの指導者ヴァジーム・ヴァニコフ間で行
われた電話会話の影響下において削除されたという情報が入ってきた。この情
報を肯定又は否定することを求める。先方からのいかなるコメントでも歓迎す
る。

編集長E.A.コズロフスキー
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数日後、マクシム・オツタヴノフによりコメントされた回答を受けた。

投稿: 4441
投稿者: 元諜報員
Eメール: nda6373@geocities.co.jp
題名: 「コンピューテラ」誌とFSB間の往復書簡A

ロシア連邦連邦保安局
社会関係センター
101000、モスクワ、ルビヤンカ通り1
電話:(095)224-5097、FAX:(095)975-2470

FEDERAL SECURITY SERVICE OF THE RUSSIAN FEDERATION
Public Relations Centre
101000, Loubyanskaya sq., Moscow
tel; (095)224-5097,fax: (095)975-2470

「コンピューテラ」誌編集長コズロフスキーE.A.宛

貴殿の照会に対して、ロシアFSB社会関係センターは、貴殿により言及された
FSB職員とプロバイダー会社Datatorceの指導者間で行われたいう電話会話に関
する情報を有していないことを伝える。

文書電子通信網への捜査措置システム(SORM)の導入問題に関して言えば、最
近、いくつかのマスコミにおいて、ロシアFSBが全インターネット使用者に対
する「全面的監視」の組織のためにSORMの使用を計画し、それにより書簡、電
信その他の連絡に対する市民の憲法上の権利を侵害することを主張する出版物
が笑われたことを指摘すべきである。これと関連して、FSB社会関係センター
は、以下のことを伝える必要性を認める。

現在、ロシアFSBは、ロシア国家通信委員会と共に、このネットワークにおけ
る捜査措置の実施能力を必要な場合に保障するSORMシステムの、「インター
ネット」を含む文書電子通信拠点への導入問題に関する規範・技術文書の草案
を作成している。

SORMは、プログラム・装置複合体であり、司法決定に基づき、具体的な人物に
対してのみ、ロシア連邦憲法、「捜査活動に関する」、「ロシア連邦における
連邦保安局機関に関する」、「通信に関する」、「情報、情報化及び情報保護
に関する」連邦法に従い、捜査活動過程において使用される。

「捜査活動に関する」連邦法第6条の規定に従い、捜査措置実施の際のSORMの
中に入る技術その他の手段の基本的使用条件は、人々の生命及び健康への損害
並びに環境への損害の可能性の排除である。

上記の規範・技術文書は、上記要求に応える文書電子通信網におけるSORM設備
の機能及び技術的基準のリストの決定のために作成されており、決して市民の
権利の制限に向けられたものではない。

ロシア連邦の法令への作成される文書の一致の保証となるのは、その施行前に
当該文書に行われるロシア連邦法務相における法的鑑定である。その他、ロシ
ア連邦刑法典により書簡、電話会話、郵便、電信その他の連絡の秘密の不法侵
害に対する罪(第138条)が規定されていることを指摘する必要がある。

センター長A.D.ズダノヴィッチ


投稿: 4442
投稿者: 元諜報員
Eメール: nda6373@geocities.co.jo
題名: 「コンピューテラ」誌とFSB間の往復書簡B

FSBの回答へのコメント

マクシム・オツタヴノフ<maksim@volga.net>

DataForce社長ヴァニコフ氏も、ロシア連邦連邦保安局社会関係センター長ズ
ダノヴィッチ氏も、電話はなかったと認めている以上、恐らくそれはなかった
のだろう。恐らく、連絡のどこかの段階でミスが起こったのだろうが、そんな
ことはそれほど重要ではない。

ズダノヴィッチ氏が、我々の知る限りでは初めて、「文書電子通信網における
捜査措置システム(SORM-2)」へのFSBの関係に関する照会状に対して公式回
答を行ったことは最も重要である。今まで、FSB社会関係センターでは、その
ような質問をした記者達(例えば、ロストフの新聞紙「セルヴェル」の記者)
は、国家通信委員会に送られた(詳細は、SORM-2に充てられたモスコフス
キー・リベルタリウムのページhttp://www.ice.ru/libertarium/sorm
「プレス」編を参照)。

我々の見解では、この回答には、コメントが必要である。当誌がSORM-2を警戒
し、批判的であるズダノヴィッチが言及したマスコミに属する以上、なおさら
コメントが必要である(当誌253及び258・259、参照)。

我々が「全面的監視」への前提条件に関しても、「書簡の秘密に対する市民の
憲法上の権利の侵害」の可能性に関しても書いたことを含めて、いかなる(前
提条件と可能性の)存在にも反対することを、ズダノヴィッチ氏は、自分の回
答において表した。その表題が「文書電子通信網」上を暗号形態で送信され得
る通信秘密に対する法人の権利及び所有権の侵害の可能性についても付け加え
よう。

これらの仮定は、スキャンダルを吹き払う希望からでは全くなく、我々に役
立ったし、役立っているし、役立ち続けるだろう。そして、我々が、名門の
FSBを知り、彼らが我々の専門領域を侵害するときはなおさら、この官庁から
発するいかなる主導権による先験的な憂慮に傾いたからですらない。

問題は、プレスへの公表(今日、SORM-2問題に関して、ロシアで13冊と国外で
12冊の計25冊が現れている。)と同時に、この主導権の積極的な相互議論が行
われていることにある。言及されたモスコフスキー・リベルタリウムのページ
には、SORM-2に関する数百の反駁とコメントが集められており、それに基づい
て、技術要求草案の起草者(部分的に彼は、「コンピューテラ」258・259に公
表した。)への含蓄のある問題のリストが構成されている以上なおさらである。
このリストは、FSBに知られており、それに対する回答を我々は結局聞けな
かった。

ズダノヴィッチ氏の回答は、残念なことに、SORM-2のプログラム・装置複合体
が憲法の保証の枠内において使用されるだろうという主観的な確信の性格しか
帯びていない。SORM-2実現への技術要求の分析は、逆のことを示している。す
なわち、それは、書簡の秘密に対する権利の制限のための司法決定の存在に関
する憲法の要求の回避をFSBに最大限に容易化するようにされている。

残念なことに、主観的な確信、約束、そして善意ですら、たとえそんなものが
あるとしても、信じるには不十分である。

法務省の鑑定の「保証」も不十分である。さもなければ、ロシア連邦最高及び
憲法裁判所は、大して働いていないことになる。この具体的な問題に関して、
恐らく形成が始まっている世論を義務的に考慮する現実的法的過程が必要であ
る。権力の分立及び責任の原則を実現する制度化された(そして技術的!)決
定が不可欠である。我々には、主導権を取る予感があり、このようなSORM-2
は、憲法上の権利、健全な精神の枠内(そして、ついでに当該官庁の予算の枠
内)において、あまり容易ではないだろう。

この状況下において、新しい通信媒体に関する立法及び法の適用の特異問題の
我々の理解を拡大させるいかなる一歩も、建設的となるだろう。

それ故、上に述べたことにもかかわらず、我々は、我々の敵対者が象徴的かつ
形式的ではあるが、こちら側への一歩を踏み出したことを歓迎する。

私は、法務省に照会状を送った。

投稿: 4443
投稿者: 元諜報員
Eメール: nda6373@geocities.co.jp
題名: 「コンピューテラ」誌とFSB間の往復書簡C

ロシア連邦法務省社会関係センター宛

照会状

拝啓

我が編集部は、現在、文書電子通信網への捜査措置システム(SORM)の導入問
題に関する資料を準備している。我々は、この問題に関して、ロシア連邦FSB
に照会状を送った。それに対する公式回答において、特に、SORMに関する規
範・技術文書の施行前にロシア連邦法務省におけるその法的鑑定が規定されて
いることが指摘されている。現在当省においてこの作業が行われているのか、
もしそうならば、それがどの段階にあり、誰が実施しているのかを伝えてもら
いたい。回答を期待する。

編集長E.A.コズロフスキー

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
これに対する回答は今までのところ受け取っていない。そしてFSBへの補足照
会状である。
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FSB社会関係センター長A.A.ズダノヴィッチ宛

照会状

拝啓

98年9月29日付の我々の照会状に対する迅速な回答に対して貴殿に感謝し、公
表されることを希望する。我々は、SORMに関するFSBの立場を知ることに最も
関心を有している。それと関連して、我々の見解では、いくつかの重要な問題
が貴殿の回答においてあまり十分に解明されていないため、補足情報を受け取
りたい。特に、必要な設備の設置及び維持に少なからない資金が必要である以
上、SORMの会計が、予算のいかなる条項の負担で、いかなる法令のいかなる条
項に基づき実施されるのか(できれば、引用)に我々は大変関心を有してい
る。回答を期待する。

編集長E.A.コズロフスキー
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この照会状に対する回答として、私に同FSB代表A.A.ズダノヴィッチが電話を
掛けてきて、説明したが、沈黙することを許してもらいたい!なぜなら、この
説明を簡潔に書いて、書簡にて公式に送ってもらうことを再三要請したにもか
かわらず、ズダノヴィッチ氏は、断固として拒否した。この件に関する電話会
話は、まあ、することもないだろう。

この照会状の発送は、それ自体が独立した経緯である。当初、ファックス用紙
がなかったために採用することが拒否され、私は、紙代を持たない組織は、
FSBの草案の研究及び鑑定の資金を見いだせるだろうということを強く疑い始
めた。実際、少し後、法務省において若干の紙を手に入れ。このことは、私を
楽観的にさせている。

E.K.






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