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回答先: 送金停止、禁輸を検討=北朝鮮ミサイル抑止で自民 投稿者 一刀斎 日時 1999 年 2 月 10 日 14:24:28:
【ワシントン9日布施広】朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が年間100トン
のアヘン原料を処理する能力を持ち、大水害後の1996年からは幻覚剤の一種で
あるメタンフェタミンの生産を始め、日本などに大量密輸している疑いがあること
が9日、米議会調査局の報告書で明らかになった。米議会に提示された報告書は、
麻薬密輸で得たカネが核開発に使われている可能性を指摘し、北朝鮮への人道的食
糧援助を検討する米政府に注意を喚起する内容となっている。
北朝鮮の麻薬密輸疑惑は以前からあったが、報告書は北朝鮮外交官などが関与し
た30件以上の密輸事件を分析している。「確証」を得るのは困難としながらも、
北朝鮮が現金収入に道を開く「国策」として、麻薬生産と密輸をしている疑いを指
摘している。
報告書によると、北朝鮮のケシの栽培面積は90年代前半は約4000ヘクター
ルで、95年には7000ヘクタールに急増、水害後の98年時も3000〜
4000ヘクタールの栽培面積があったという。米捜査当局筋は、北朝鮮が年間
100トンのアヘン原料を処理する能力があるとしている。
水害後、メタンフェタミンの生産が始められ、報告書によると、北朝鮮の生産能
力は年間10〜15トン。生産が始まった96年以降、日本やタイ、フィリピンな
どのメタンフェタミンの市場が急速に拡大しており、アジア地域に大量に流れた可
能性があるという。
亡命者や米情報機関の調査を踏まえた報告書は、北朝鮮が(1)70年代に国の
方針としてケシの栽培を始めた(2)80年代半ばからケシの精製、薬物輸出を開
始(3)水害後はメタンフェタミンの生産と東南アジアへの販路拡大に力を入れて
いる――と述べ、米議会に対し適切な対応を求めた。
[毎日新聞2月10日] ( 1999-02-10-10:46 )