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【モスクワ3日共同】ロシア国家通信情報委員会のクルプツォフ
委員長は3日、コンピューターの2000年問題について会見し、
国防省と、航空管制システムなどを担当する航空局の取り組みがロ
シア各省庁の中で最も遅れていることを明らかにするとともに、問
題解決に全力を挙げていると述べた。
国防省第12局(核兵器輸送・保管担当)のニコラエビッチ局長
も同日の会見で、2000年問題の存在を認めたが、クルプツォフ
委員長は「ミサイルの誤発射などは絶対あり得ない」と強調した。
委員長によると、ロシアは昨年半ばから2000年問題対策の取
り組みを本格的に開始。各省庁に専門チームを設けて対策に当たっ
ている。
国防省ではクワシュニン参謀総長を長とする作業グループが担当
しているが、クルプツォフ委員長は、国防分野では今後、北大西洋
条約機構(NATO)と協力し解決に取り組んでいく方針だと述べ
た。
ロシアの2000年問題について米国防総省は、敵のミサイル発
射を監視する早期警戒システムなどでの誤作動の可能性を指摘。ロ
シアは問題の大きさに十分気付いていないようだと重大な懸念を示
しており、今月10日にモスクワに代表団を派遣し、意見を交換す
ることにしている。
(了)
[共同 2月 3日] ( 1999-02-03-20:43 )