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串田嘉男氏の有料情報ファクス、取っている方おられますか?
月5000円です。
◎FM波使う地震予知有望
震源地の的中率が8割
FM放送の電波を利用して地震の前兆をとらえ、予知を試みてい
るアマチュア天文家の手法を東海大大学院海洋学研究科(静岡県清
水市)の大学院生、吉野千恵さん(24)らが検証、震源地の的中
率が約8割と非常に高く、予知に有望なことが分かった。
地震発生前には震源地付近の岩盤内に細かい亀裂が入り電流など
が発生。この影響で上空の電離層にも異常が生じ、FM波の伝わり
方が変わると考えられている。国もこうした電気的異常で地震予知
が可能かどうか、5カ年計画で調査しており、FM波も将来の予知
手段の一つとして期待できそうだ。
吉野さんが検証したのは、山梨県大泉村にある八ケ岳南麓(ろく)
天文台の串田嘉男さんの電離層モニター法(串田法)。
通常200キロ以上離れると届かないFM波が、地震発生が近づ
いて上空50−60キロの電離層で異常が生じると、遠隔地でもキ
ャッチできる。
串田さんは同天文台でFM波をモニター。例えば東北地方で地震
が起きる場合は、数日前から北海道の放送局のFM波が届くように
なり、独自の手法で推定される地震の震源地、規模、発生日を割り
出している。
吉野さんは、会員への情報提供を始めた1995年夏から97年
末までのマグニチュード(M)5以上の計47の予知情報について
調査。的中したのは震源地が37で79%、規模は34%、発生時
期が47%で、三つとも当たったのは11%だった。
96年8月11日に宮城県栗駒町で震度5を観測したM5・9の
地震では、3日前の8日に「東北(北部)でM5、8月12日の前
後1日」との内容の情報を配信、震源地と時期が的中していた。
長尾年恭東海大助教授は串田法について「今すぐ実用できるレベ
ルではないが、場所が分かるだけでも驚くべき成果。八ケ岳以外に
も受信局を増やせば、もっと精度を上げられる」と話している。
(了)
[共同 1月 5日] ( 1999-01-05-16:24 )