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◎見えるかな?人工の月光
ロ「ミール」が実験へ=再送
【モスクワ3日共同】タス通信によると、ロシア宇宙局当局者は
3日、宇宙ステーション「ミール」が軌道上に直径約25メートル
の巨大な反射鏡を広げ、太陽光線を地上に照射する実験「ズナーミ
ャ」を4日に開始する予定であることを明らかにした。
反射鏡は厚さ5ミクロンのアルミニウム被膜のフィルムでできて
おり、宇宙飛行士2人が太陽光線を地上に向けて照射させる。雲が
なければ旧ソ連など各地で月と同じぐらいの明るさの星のように光
が見える可能性があるという。
実験はミールから切り離す貨物船「プログレス」を通じ、モスク
ワ時間4日午後1時(日本時間同7時)前に準備作業を開始。同4
時からカザフスタン北部のカラガンダを皮切りに、ロシア南部のサ
ラトフ、フランス、カナダ東部などを順次照射する。
実験関係者らは、今回の実験は将来的に極北、シベリア極東など
冬季に日照時間の極端に短い地域に太陽光線を供給することで、農
作物の収穫を年間で2倍にできると期待しているほか、災害現場を
照らすのに役立つのではないかと期待している。
(了)
[共同 2月 4日] ( 1999-02-04-08:14 )