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◎対米テロ攻撃を真剣に憂慮
米大統領、対策に百億ドル
【ニューヨーク22日共同】22日付の米紙ニューヨーク・タイ
ムズは同紙記者によるクリントン米大統領の会見記事を掲載、クリ
ントン大統領が今後数年の間にテロ組織が米国に生物・化学兵器テ
ロ攻撃を仕掛ける可能性が高いと憂慮していると報じた。
大統領は23日、生物・化学兵器対策や在外公館の警備強化など
100億ドル規模のテロ対策予算案を発表する。
同紙によると、クリントン大統領が1993年に起きたニューヨ
ークの世界貿易センタービル爆破テロ事件を機に、化学兵器テロが
起きる可能性に恐怖を抱き始めた。その後、東京の地下鉄サリン事
件でさらにその思いを強くしたという。
大統領は米国本土で生物・化学テロが起きる「可能性が高い」と
する根拠には言及しなかったが、情報機関の報告によって、生物・
化学テロへの備えを強化する必要性を痛感したと述べた。
大統領は19日の一般教書演説でも、生物・化学テロへの対策強
化を訴えた。 (了)
[共同 1月22日] ( 1999-01-22-17:12 )