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◎大聖年でカルトのテロ厳戒
訪日のエルサレム市長
訪日中のオルメルト・エルサレム市長は21日東京都内で記者会
見し、イエス・キリスト聖誕2000年の大聖年に向け、キリスト
教の狂信的なカルトが東エルサレム旧市街にあるアルアクサ・モス
クなどイスラム教聖地を破壊するテロを敢行する恐れがあるとして、
聖都でのテロ防止のため「最も厳重な治安措置を取る」と述べた。
オルメルト市長は、メシア(救世主)の到来を待望する宗派の一
部は、紀元1世紀に灰じんに帰したエルサレム神殿再建とキリスト
再臨を結び付け、神殿の跡地に建てられたモスクを神殿再建のため
破壊することを狙っていると説明。イスラム教聖地がテロで破壊さ
れた場合は「中東全体が炎に包まれる」と警告した。
市長はまた、1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領・
併合した東エルサレムを含むエルサレム市について「イスラエルだ
けの首都だ」と宣言し、東側を将来の独立国家の首都にと望むパレ
スチナ側の“悲願”をはねつけた。さらに、旧市街の聖地ではユダ
ヤ教徒だけでなくキリスト教徒やイスラム教徒の礼拝の自由も保障
するが、あくまで「イスラエルの主権下でだ」とくぎを刺した。
(共同) (了)
[共同 1月21日] ( 1999-01-21-17:34 )