(回答先: Re: イエスの言行が出ている歴史書を上げてください 投稿者 あっしら 日時 2002 年 2 月 14 日 16:31:59)
イエスに関する聖書以外の文献資料というと、ユダヤ人の歴史家ヨセフスの“キリスト証言”がありますよね。ですがこれは、ユダヤ教のパリサイ派出のヨセフスが、このような記述をするはずがないということで、後のキリスト教徒による加筆であるともされているようです。事の真偽は結局水掛け論になってしまっているようですが、ただヨセフスがパリサイであったということが理由であるなら、第一次ユダヤ戦争で、ローマに投降し寝返ったなどという行動もとても考えられないことですけれどね。
その他の資料としては、今日では失われてしまっている、「ポンテオ・ピラトの事績」という公式記録があったようです。殉教者ユスティヌスは、2世紀半ばにイエスの死に関してこう記しています。「これらのことが確かに起きたということは、『ホンテオ・ピラトの事績』からも確かめられる」。さらに殉教者ユスティヌスによると、その同じ記録はイエスの行なった奇跡についても言及していました。その点についてユスティヌスは「彼がそれらのことを行なったということも、『ポンテオ・ピラトの事績』から知ることができる」と述べています。ユスティヌスは、自分が述べていることの真実さを確かめるためそれらを調べてみるよう、自分の読者に促してることから、2世紀にはそのような記録が存在していたようです。
イエスの誕生日が12月25日とされたのは、あっしらさんがおっしゃるとおり、ローマにおける冬至や太陽崇拝が関係しているようです。この習慣は4世紀ごろに始まったようですが、ワールドブック百科事典によると,「初期のクリスチャンはいかなる人の誕生日を祝うことも異教に由来する習慣とみなし,[キリストの]降誕さえ祝わなかった」とあります。―第3巻,416ページ。