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【農水省も共犯の雪印牛肉詐欺事件】 厚顔無恥とウソの上塗りを続ける農水省と関連業界 投稿者 あっしら 日時 2002 年 2 月 13 日 15:07:32:

2月13日発売の「スポーツニッポン」(24面)の「NEWS 東西南北」コーナーに以下のような記事が掲載されている。


《所有権を雪印に》

『雪印食品の偽装牛肉事件で、日本ハム、ソーセージ工業協同組合が同社から買い取った牛肉約28トンの所有権が、同組合から同社に戻された。雪印食品は約1億9500万円を、近く組合に返還する。組合が保管していた間の保管料約300万円も同社が負担。』

短く簡潔な記事だが、これまでの報道内容に照らせば、またまたの大ウソである。

今回の処理目的は、『雪印』が世間から袋叩きに近い攻撃を受けているなかで、税金を使った「価格保証」をなかったことにしたいからである。


[『雪印牛肉詐欺事件』報道で見えた未検査牛肉補助金支払いの“からくり”と....]で引用した歩道内容と比較しながら、今回の大ウソを見ていく。

[参照] http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/461.html


● 「詐欺牛肉」の所有権は「日本ハム、ソーセージ工業協同組合」ではなく『雪印』にあった


 所有権と書いているだけで、実物の移動を伴う所有権の移動とは書いていないのは、それ自体で内実をばらしているようなものである。


《根拠1》「詐欺牛肉」の実物がなくても補助金を受け取れた

  詐欺事件の渦中でほとんど報道機関が報じたように、『雪印』は12.4トンしかない「詐欺牛肉」を13.8トンと偽って補助金をせしめている。これは、実物を受け入れないまま補助金だけを受け取ったことを示唆するものである。
  水増し請求分の1.4トンが、『センター側は不足分の穴埋めのため、買い取り契約後、牛肉を保管していた倉庫会社「西宮冷蔵」(兵庫県西宮市)から別のオーストラリア産牛肉1.4トンをセンター内に運び込み、国産牛肉の箱に詰め替えた後、戻していた。また、こうした偽装をごまかすため。在庫証明書も偽造していた』「(「スポーツニッポン」1・28/25面)で“処理”できたことも、実物及び所有権が“組合”に移転されない取引であったことを裏付けている。

《根拠2》『雪印』は「買い戻し特約」付きで“組合”に売っている

  テレビ朝日の「スーパーモーニング」(1・28)が報じたもので、これは「詐欺牛肉」を“組合”に売ると同時に『雪印』が買い戻すという取引で「補助金」が支払われたことを示唆している。
  「補助金」を渡すための取引であれば、実物を、冷蔵倉庫から運び出し、運送して、また、別の冷蔵倉庫に積み上げるというバカバカしい手間を掛けるより合理的だからである。
  端的には、伝票と在庫証明だけで取り引きを行ったということである。


《根拠3》『雪印』は「補助金分」(差額)しか受領していない

『問題の牛肉は既に業界団体「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」に所有者の名義が移っている。雪印食品によると、買い取り価格は計千四百六十万円で、雪印食品には、このうち約九百万円が業界団体から支払われているという』(「日経新聞」1・23夕刊1面)の記事は、所有権が“組合”にあるという部分はウソである。なぜなら、完全に所有権が移っているのなら、『雪印』は、全額の1,460万円を受領しなければならないからである。およそ900万円しか受け取っていないのは、《根拠2》のかたちで「補助金」だけを受け取ったからである。


● 焼却処分したはずの「詐欺牛肉」をどうやって『雪印』に戻したのか

今回の大ウソはこれである。『雪印』が“組合”に売った28トンの牛肉(詐欺牛肉を含む)は、実物と所有権が、『雪印』にあるにしろ、“組合”にあるにしろ、全量が保管されているはずがないのである。

1・28午前テレビ朝日で放送された「スーパーモーニング」は、『雪印食品が騙して売った牛肉は、「買い戻し特約」がついた契約で売られ、12月中に焼却処分された』と報じている。

この報道が本当であれば、あとで“処理”した水増し請求分を含む13.8トンは焼却されてなくなっているはずである。これは、28トンのほぼ半分という数量である。それを、どうやって補充して『雪印』に売ったのだろうか?


● 農水省も共犯の一大税金詐取事件の“落とし前”詐欺

推測だが、『雪印』の「補助金詐取」を手じまいにするための今回の取引は、好意的に見ても、完全には実物を伴っていない伝票操作による架空取引だと考えている。

批判を受けた農水省が『雪印』から約1億9500万円を取り戻すために、28トンを雪印から“組合”に販売する取引と同量を組合から『雪印』に販売する反対取引を同時に行うよう指示したはずだ。(最初の詐取取引と同じ取引の繰り返しで、残っている範囲の実物も同じように動かない)
そうでなければ、28トンの『雪印』の牛肉を所有していない“組合”が、『雪印』に28トンの牛肉を販売することはできないだろう。万が一、“組合”が本当に28トンの牛肉を『雪印』に売ったのなら、それは『雪印』から買った牛肉だけではなく別の牛肉を加えたものである。

『雪印』が受け取ったとされる1億9500万円(実際は1億1700万円くらいだろう)を返却するために、“組合”が『雪印』に28トンの牛肉を売ったかたちをとったことで、さらに詐欺を重ねることになったのである。

『雪印』には、代金を支払って受領した28トンの牛肉全量を、“焼却”前に公開して欲しいものだ。
商品を受領しないまま代金だけ支払えば、「背任罪」である。
さらには、およそ1億1700万円しか受け取っていない金額を返却する名目で約1億9500万円支払えば、それも「背任罪」である。(29トンをきちんと全量受け取っていればこの問題は生じない。愚かにも不要の牛肉を高く買い取ったというだけ)

このような犯罪的なかたちで落とし前をツケさせたのは、「未検査牛肉補助金支払制度」のいい加減さや「未検査牛肉焼却処分」というウソが暴露されることを恐れる農水省官僚の姑息な悪知恵によるものだと考えている。

詐欺罪でいいから裁判で『雪印』を有罪にし、受領した補助金相当を罰金というかたちで支払わせたほうがまだましだったのに...(笑)

最後に、主要メディアが、この「雪印牛肉詐欺事件」というか「未検査牛肉補助金問題」の本質的な問題を隠蔽する工作に荷担していることを指摘しておく。


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