【ワシントン9日共同】
九日付の米紙ワシントン・ポストは、米首都ワシントン近郊にあるメリーランド州の郵便集配施設で、炭疽菌対策として放射線を照射した郵便を扱った職員の多くが吐き気などの体調不良を訴えていると報じた。
地元郵便労組の話として伝えたところによると、同施設で働く七百五十人のうち、少なくとも八十七人に強い頭痛、鼻血、視覚や呼吸異常の症状が出ており、出勤できなくなったほか、賠償を求めて提訴に踏み切った職員もいるという。政府の専門機関が原因を調べている。
米国では先月十日、放射線照射の郵便を開封した米商務省の職員十一人が吐き気や呼吸困難を訴え、二人が病院に収容された。