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02/01 16:20 ユダヤ人5千人の命救う 偽領事の勇気を伊TV放映 外信88
【ローマ1日共同】ドイツ・ナチスの弾圧下でスペイン領事にな
りすまし、ハンガリー在住のユダヤ人に偽の身分証明書を発行、五
千人以上の命を救ったイタリア人の実話を基にしたテレビ映画が初
放映され、ローマで42・5%の高視聴率を記録した。
この「領事」は一九九二年に八十二歳で死去したジョルジョ・ペ
ルラスカさん。
ハンガリーは第二次大戦で枢軸国側につき、ナチスが強い力を持
っていた。ペルラスカさんは四四年にブダペストに会社員として滞
在していたが、ユダヤ人が次々と強制収容所に送られ殺害されてい
ることに同情しスペイン大使館を訪ね大使館員を説得。危険を冒し
てスペイン領事の身分をかたり、偽証明書を大量に発行してユダヤ
人を悲劇から救った。
ペルラスカさんはナチスの厳しい査問に得意のスペイン語で押し
通し、ユダヤ人を館内にかくまい食事などを与えていた。戦後イタ
リアで沈黙していたが、ハンガリーのユダヤ人の証言で八七年に事
実が初めて明らかになり、イスラエルはペルラスカさんの勇気をた
たえ表彰した。
映画はブダペストで三カ月かけてロケされ、実際に迫害にあった
ユダヤ人の親類の子どもたちも出演。イタリアで一月末に二日間に
分けて放映、視聴率は全国平均39%と高い人気だった。テレビ局
には「ホロコーストの実態がよく分かった」との声が多く寄せられ
た。
外交活動でユダヤ人を救済した例としては、在リトアニア日本領
事館の領事代理だった故杉原千畝氏が、日本政府の指示に反してビ
ザを発給、推定で六千人を救ったケースなどがある。
(了) 020201 1620
[2002-02-01-16:20]