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2月1日発行の「日刊ゲンダイ」(2月2日)は、鈴木宗男代議士の「NGO恫喝発言」と「田中真紀子首切りの裏事情」を報じていている。
【鈴木宗男 NGO恫喝の全経過】(5面)
『▼12月14日ころ(現在確認中)
(出席:大西、外務省官僚1人)
(場所:衆議院第一議員会館 鈴木宗男事務所)
鈴木:(外務省官僚に対し)外務省がマスコミにちゃんとレクチャーしないのはいかん。(大西に対し)NGOもマスコミにちゃんと話しているのか。
大西:6日の外交部会でドアが開いていたので、たまたま居合わせた記者が経緯を聞き、その夜に配信している話で、「毎日新聞」も同じ内容です。
鈴木:なぜ、こんな記事が出るのか。あいさつにもこないで何だ。またあいさつに来い。
この間、外務省官僚は「ハイ」「申し訳ございません」しか言わず。
▼12月18日(火)午前 鈴木氏との会談
(出席:NGO2人、外務省官僚3人)
(場所:千代田区永田町十全ビル 鈴木宗男事務所)
鈴木:あの新聞記者はなんだね。名指しで、いかにもおれが悪者のように書かれて、あの新聞記者と対応したのは君かね。
NGO:誰が受けたかはわかりません。何名ものマスコミの方から、「外交部会の場でそういった話になったと聞きましたがどうなんですか」と聞かれましたが「私は知りません」と答えました。
鈴木:じゃあ何でこんな書かれ方をするんだ。
NGO:とにかく、けしからん。国民の税金を集めているのは、おれなんだ。君たちに税金を集められるのか。いってみろ。今回の会議も国民の税金を使うなんてとんでもない。税金を使うなら、政治を無視してできると思うな。税金を集めているのはおれらなんだ。
鈴木:この会議への政府からの支援は一切できんし、こんな行儀の悪いNGOへのこれからの支援も考え直さなきゃならんな。(外務省官僚とNGOに対し)今5億8000万もらっているのか。これからは逐一チェックさせてもらうからな。簡単には許しませんよ。
▼12月20日(木)正午前後
(出席:NGO1人、外務省官僚4人)
(場所:千代田区永田町十全ビル 鈴木宗男事務所)
鈴木:大西がお詫びにくるはずだったが、日程を変えた。それは国会議員を現地で接待するためだったか?それはけしからん。
NGO:大西はもともと、会議を終えてすぐに現地(アフガン)に行く予定でした。その時、たまたま国会議員が決められて訪問されたのです。現地では、ご希望があれば自民党の議員の方だけでなく、公明党や民主党など他の国会議員のご案内も現地でさせていただいております。
鈴木:外務省は、NGOが勝手にやっているのを許しているのか?任せっきりなのはけしからん。また、与党が政府なのに、野党も同等に扱うのは許しがたい。
NGO:大使館にはご相談しましたが、イスラマバードまでが大使館の責任との回答でした。そこから先は、まだNGOしかはいっていないので、議員の方には希望があればご案内しますとお伝えしました。
鈴木:新聞の記事はけしからん。NGOが好き勝手に事実と違うことをしゃべっている。
NGO:主催者からは流していません。問い合わせが多いのでわれわれも困っている現状です。
鈴木:大西が来なければ話にならん。
外務官僚:すぐに呼び戻します。
鈴木:もうこいつらへの援助はストップするからな。
▼1月8日(火)
(出席:大西、外務省官僚ら)
(場所:衆議院第一議員会館 鈴木宗男事務所)
鈴木:アフガン会議のことで話があるんだ。責任者の大西君はおまえだな。おい、おまえ!(机たたく)新聞記事なんかでもてはやされているからって調子にのるな。(1月3日付の毎日新聞の朝刊の)“外務省が何もできない”ってのはどういうことだ。ちゃんとマスコミ対応して、うそに関しては内容証明とかで新聞に抗議しろ。
大西:(会議に際し)今回のようにマスコミの注目を浴びたのは初めてなので。
鈴木:大西、おまえが裏で操作してかかせたんだろう。
大西:違います。メディアは自由ですし。
鈴木:おれとのアポを国会議員をアフガニスタンにつれて行くからって、キャンセルしゃがって、けしからん。忙しいときに国会議員を海外につれていくなんて、けしからん。どうせ大西、おまえがそそのかしたんだろう。
大西:いえ、議員等とはコソボや東ティモール関連からのつきあいで、現場に行こうかという話になっていましたので。
鈴木:うそをいうんじゃないよ。あいつらは(国会議員)は問題だ。それでおれとのアポをキャンセルしやがって、ふざけるんじゃないよ(なんども机たたく)もっとはやくあいさつにこい。NGOってのにはとんでもないのがいる。こんなやつらに税金をだすっていうのはどういうことだ。とりあえず、アフガン会議ではNGOには一銭も金はやらんからな。覚えておけ。
』
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★ 鈴木宗男代議士と同じような面会内容を銀行などに対して行ったら、「脅迫罪」で逮捕される可能性もあるだろう。
おそらくテープも保存しているだろうから、鈴木代議士は逃げの一手を決め込むだろう。くやしかったら、自分が言ったように「うそに関しては内容証明とかで新聞に抗議しろ」を大西氏に対して実践してみたらいい。
知らなかったが、「国民の税金を集めているのは、おれなんだ」と徴税吏であるかのようなことを鈴木宗男代議士が言っているのを聞くと(真意は課税法定主義のことを約めてそういったんだろうが)、“税金不納付運動”でもやりたくなる。
しかし、これお鈴木宗男代議士の一存の恫喝とは考えていない。たいした力もない鈴木代議士は、“外務省の代弁”をおこなうことで自分の力を確認したいだけであろう。
ろくな仕事をしていない外務省は、旧タリバンも含むアフガン諸勢力と緊密な関係を持っているNGOが目障りなのである。そのくせ利用はしたいのだが、意のままになることがなにより優先テーマである。
この恫喝問題は、鈴木代議士問題として追及するのではなく、外務省問題(このような場を設定したのも外務省であり、外務官僚が必ず同席している)として追及されなければならない。
狡猾な外務省は、不動産会社が地上げでヤクザを使うように、三下代議士を利用して目障りな勢力を恫喝させているのだ。
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【田中真紀子首切りの裏実態】
「日刊ゲンダイ」の2面は、1月29日深夜の田中外相更迭劇の舞台裏を次のように書いている。
『<前略>
小泉首相は自ら事態収拾に動こうとせず、切羽詰まって抵抗勢力の大ボス・青木幹雄参院幹事長と、森喜朗前首相の2人のクビを切ったのが実態である。
「真紀子更迭の言い出しっぺは青木幹事長です。28日の自民党役員会で“こうなったら三方一両損にするのが一番いいわね”と口火を切った。それでも首相が動かないのを見て、29日午後、森首相が子分の中川秀直前官房長官を引き連れて官邸に乗り込み、“このままでは国会は大変なことになるぞ” “首相が第三者的なのはよくない”と1時間近くもかけて真紀子切りを迫ったのです。さらにその夜には、同じ森派でアンチ真紀子の福田官房長官が“自分を取るのか真紀子を取るのか”と追い打ちをかけた。同時に青木側近が“外相は政権の地雷だから取り除け”と決断を急がせる電話を入れています。結局、小泉首相は、抵抗勢力に一言も逆らうことなく、唯々諾々と外相更迭を受け入れた。しかも、鈴木宗男に“あなた一人をやめさせることはしませんから”と、わざわざ電話まで入れています。いかに小泉首相が、裏では抵抗勢力の言いなりになっているか、今回の更迭騒動は証明しました」(国会関係者)
小泉首相は就任以来、「私に逆らうのはすべて抵抗勢力だ」「自民党をぶち壊す!」と絶叫して国民の支持を集めてきた。だが、これがこの男の紛れもない正体である。
抵抗勢力とケンカしても改革を貫こうなんて気はサラサラない。
田中真紀子も、「小泉さんも首相として機密費を使える立場になったらコロッと変わった」と外国メディアとのインタビューで嘆いていたが、小泉首相の裏と表を9ヶ月間、身近で見て、内心はウンザリしていたはずである。
<後略>
』
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★ 青木参院幹事長と森前首相というより、青木幹事長と福田官房長官のシナリオだと思っている。失礼だが、森さんにはそういうシナリオを描く能力がない。森氏が出掛けていったのは、橋本派からの依頼によるものだろう。
30日深夜の記者会見(録画)を見たが、小泉首相は田中真紀子さんを切ることには強く抵抗したという感じだった。
自民党と社会党の連合という離れ業による政権奪取を、その前からずっとあり得ることだと主張していた小泉氏は、橋本派や森−福田ラインより“政治感覚”は上だってことだろう。
小泉首相は、「田中外相更迭」が自政権の命取りになる可能性が高いことも視野に入れていると思う。