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ウォーターゲート事件で辞任したニクソン元大統領は、60年の大統領選以前から「反共の闘士」・「超保守派」・「タカ派」などと言われ、現在でもそのような評価が定着している。
しかし、彼が大統領のときに実行した政策は、そのような評価とは裏腹のものである。
● 共産主義国家中国との国交樹立への道筋を付けた
● 「ベトナム戦争」を敗北と認めざるを得ないかたちで終わらせようとした
● 金兌換停止と同時に「賃金と物価の統制措置」を採った
これらのうちいずれか一つだけであっても、それを実行したのが、民主党の大統領であったり、共和党でもリベラル派と言われるロックフェラー氏などが大統領であったら、メディアや世間はなんと言っただろう。
○ “中共”を国家として認め国交まで結ぶ暴挙を行うなんて共産主義者だ!
○ 共産主義を封じ込めるための正義の戦いを展開している米軍を撤退させるなんて共産主義者だ!
○ なんだと!短期間とは言え、賃金と物価を政府が統制するだって!それは共産主義そのものじゃないか!
今回の「アフガニスタン大虐殺軍事行動」に対する多くの見方と同じで、人は、やってることそのものではなく、なんの実体もない言葉だけのイメージでものごとを判断しがちなんです。
ニクソン元大統領も、反共と叫びながら、共産主義がどんなものかも知らなかったんじゃないでしょうか。当時は、あのキッシンジャーさんが切り盛りしていたんですからね。
ニクソン元大統領の“本質”を見抜けないメディアに、現在進行している世界状況の“本質”が見抜けなくても仕方がないと言えば仕方がない。