★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ16 ★阿修羅♪ |
日本精神神経学会(佐藤光源理事長)は19日、理事会を開き、「精神分裂病」という病名を「統合失調症」に変更することを承認した。8月に横浜で開く総会で正式決定する。
「精神分裂病」は、妄想や幻覚の影響で患者が暴れたりするため、「怖い」という偏見を持たれてきた。患者や家族がショックを受けないよう、告知しない医師も多い。
しかし近年は、妄想などを抑え、副作用も少ない薬が開発され、患者の社会復帰が治療目標になっている。そこで「旧来のイメージを引きずった病名そのものを変え、偏見や差別の解消を図りたい」と、患者の家族でつくる全国精神障害者家族会連合会が学会に申し入れ、学会で議論を重ねてきた。昨秋には候補名の一般公募や公聴会も開いた。
その結果、「連想の分裂」を意味する原語の「スキゾフレニア」を翻訳し直した「統合失調症」が最も適当、という結論に至った。当面、この病名変更は、医療、保健、福祉など患者・家族が直接かかわる領域に限られ、医学教育や研究の場では従来通りとされる。診療報酬や強制入院時の診断をどうするかなどは、今後の課題となる。
新しい病名を検討してきた学会委員会の委員の1人は「新しい病名を浸透させる過程で、なぜ病名変更が必要だったかを理解してもらわなければならない」と強調した。
また、この日の理事会では、「認定医制度」の創設も承認された。一定以上の治療技術を持った医師であることを保証するもので、患者や家族にとって医師や病院を選ぶ材料になる。(読売新聞)
[1月19日20時29分更新]