★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ16 ★阿修羅♪ |
香港の人権団体「中国人権民主化運動情報センター」は5日、新約聖書を中国に持ち込んだとして香港在住の貿易商(38)が「邪教組織による違法行為」の罪で中国福建省福清市検察院から起訴されたと明らかにした。中国当局と非合法のキリスト教団体「地下教会」との緊張関係が依然として続いていることをうかがわせている。
起訴された貿易商は、地下教会関係者の依頼で昨年4月から5月にかけ、3万3000冊の新約聖書を福清市に持ち込んだとされる。検察院は起訴状の中で「重大な犯罪行為」と指摘しており、死刑判決を受ける可能性が強いという。
また、同センターによると、先月30日には中国湖北省で地下教会の一派である「華南教会」の創設者2人に対し死刑判決(うち1人は執行猶予つき)が言い渡された。同センターは「世界貿易機関(WTO)加盟後も、中国は法律より政策が優先され、邪教の定義も公安当局の秘密文書が根拠になっている」と批判している。
一方、4日付の香港紙「りんご日報」などによると、先月24日に亡くなった地下教会の司教の追悼ミサが今月2日、河北省で行われたが、公安当局がミサの前に信徒に対して出席しないように警告を繰り返していたという。結局、ミサには3000人が参加し、1000人が教会の周辺で見守ったという。
中国には政府公認の全国組織「天主教(カトリック)愛国会」の聖職者・信徒が約500万人いるが、地下教会の信徒もほぼ同数いると言われている。