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「東京新聞」12月27日の6面に、「破たん 米の国益誘導」(ワシントン・喜聞広典氏)という記事がある。
そのなかに、
『
<前略>
▽CIA黙認
一九九六年。ひそかに米国を訪れたスーダンのエルファティ・エルワ国防相(当時)は、国内に亡命して国際テロ組織「アルカイダ」の基盤構築を進めるウサマ・ビンラディン氏に国家転覆の危機を感じ、米中央情報局(CIA)に身柄の引き渡しを打診した。
CIAにとって、ビンラディン氏は当時から、サウジアラビアの米軍施設テロなどで最重要の“指名手配犯”。しかし、CIAはなぜか同氏の引き受けを断り、スーダンからの国外追放を国防相に勧めた。エルワ氏自身の回顧談を載せた米誌などによると、CIAはこうしてビンラディン氏をみすみす取り逃がし、同氏のアフガニスタン入りを黙認したのだった。
奇妙な動きはまだ続く。九八年夏。アフガンのタリバン政権さえもビンラディン氏の処遇に手を焼き、サウジアラビアへの引き渡し交渉を持ちかけてきたのに、CIAは一貫して消極対応。直後にアフリカで起きた米大使館爆破テロでタリバンとの関係が悪化し、話は立ち消えとなった。
▽皮肉な結果
敵が向こうから近づいてきても捕まえに行かず、自由に泳がせて監視するCIAの戦略は「相手を完滅せず、その脅威を残しておくことで、CIAの役割の重要性を米国内に誇示し続ける」(チョドフスキー・オタワ大教授)狙いだ。テロや地域紛争の火種を残すことは「将来の米軍需産業の利益につながる」(米上院民主党筋)との政治的な思惑も背後にちらつく。しかし、CIAは結局、ビンラディン氏にこの戦略の裏をかかれ、動じて路地権の縁エインを自ら作り出す皮肉な結果を招いてしまった。
「自作自演」の国益誘導システム−それは冷戦後、唯一の超大国となった米国が、国際社会を支配し、米企業や政府の利権を守るために築いた巧妙な舞台装置だった。
<後略>
』
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>しかし、CIAは結局、ビンラディン氏にこの戦略の裏をかかれ、同時テロ事件の遠因を自ら作り出す皮肉な結果を招いてしまった。
CIAのもくろみ通りの結果です。
“国益”が“強欲な支配者達の利益”であることを見抜かない限り、謎は解けないでしょう。
“強欲な支配者達”は、自分たちの利益を追求するためなら、一般国民や諸国の市民が三千人死んでも構わないのです。
現在の「読売新聞」など他の新聞ではお目にかかれない立派な記事だと思います。
全文は、
http://www.asyura.com/sora/war7/msg/792.html