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井上れい子を応援する会ホームページ
立候補を辞退したことのご報告
2001年3月14日
このようなご報告をしなければならないことは本当に悔しく残念なのですが、参議院選への立候補とりやめをお知らせしなければなりません。
2001年3月9日、私の夫、中川孝志が「犯人隠避」という容疑で逮捕されました。「1998年10月に内縁の妻、井上礼子が日本赤軍、重信房子に会いに行こうとしたのを止めた、もって重信の逮捕を妨害した」というのが容疑とされています。このような事実はまったくありません。そのうえ容疑それ自体が何とも奇妙としか言いようがない、なぜそれが犯人隠避になるか、非常に不可解な逮捕理由です。
この容疑は、完全なデッチアゲであり、しかも警察が報道機関に社民党公認候補者の井上礼子が事件に関係のあるかのような発表したことは明らかな選挙妨害であると思います。社民党神奈川県連も突然の、しかも経験したことのないような出来事にまず困惑し、多忙を極める人たちの間で対応を協議するのに時間を必要としました。その間、私も候補者という立場を考慮し、やるせないような怒りを率直に表明することを控えざるを得ませんでした。
そして、最終的には、このように混乱を強いられたなかでの選挙戦の継続は無理であるという判断をせざるを得ませんでした。本来ならば断固として抗議し、そのことを通じて選挙戦に勝利することが筋であると私自身思いますし、続けたい気持ちはやまやまですが、選挙戦は皆が一丸となってはじめてなしうることであり、現時点で、大変苦渋の選択ではありましたが、今回受けたダメージに抗しながら選挙戦に勝利するのは難しいという判断に立って辞退することを決断しました。
この弾圧は参議院選候補者である井上礼子の社会的信用を失なわせしめることが目的であると思います。まず夫、中川孝志に対する不当な逮捕と警察情報をそのまま横流しした報道に強く抗議したいと思っています。ちょうど3月に入って、自・公・保政権への怒りと共に、選挙運動にしっかりとした手ごたえが出てきた矢先であるだけに悔しさが募ります。
今、日本も世界も大きな歴史的な転換期の混乱状態にあり、警察・裁判所の中にまで腐敗が及んで、信頼も失われているときに自浄して信頼を取り戻そうとするのではなく(警察や裁判所の中にも誠実に自浄努力をしようとしている人たちもいると信じますが)デッチアゲをしかけてきたということに日本の崩壊の深さを見る思いです。今こそ市民社会としての原理を、人権についての考え方を含めてしっかりと打ち立てる必要を痛感しています。同時に、今回の異様な弾圧は、社民党が新しい時代をリードする質をもって再浮上していることに対する危機感の現われでもあると思います。
数ヶ月に及んだ選挙戦のなかで、多くの方々から励ましや貴重なアドバイスを頂きました。実際に多くのお力も貸していただきました。また今回の弾圧があった後も励ましの言葉をかけていただきました。多くのことを学ばせていただきました。本当にありがとうございました。そして立候補決定以来数ヶ月に及ぶ選挙運動のなかで費やして頂いた、多大なエネルギーと時間を無にする結果になってしまったことを本当に申し訳なく思っています。
今、このメッセージを書きながらも、出会った、お一人お一人のお顔が思い浮かび、こんなことになってしまったことを本当に口惜しく、悲しく、また申し訳なく思っています。お一人お一人にお目にかかってご挨拶したい気持ちはやまやまですが、すぐに全員の方にお目にかかることは難しいので、こうして御便りさせていただきました。
従来の仕事もすでに辞めており、今後何をしていくかは未だ決めていませんが、こうした弾圧を許さない、選挙戦で訴えてきた世直しの活動を神奈川の地で継続していこうという思いは変わりありません。
また何らかの形で必ずお会いできることを、一緒に何かをできることを期しています。
再度再度ありがとうございました。
井上礼子
E-mail reiko-office@jca.apc.org
付記
1) 3月18日の会合を含めて、お知らせしたスケジュールはすべてキャンセルです。
2) 今後とも何らかの形で経過報告などお送りしたいと思っていますが、財政的にも人的にも大量の発送は困難なのでreiko-office@jca.apc.orgにメール番号をお知らせいただけるようにお願いします。
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