投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 02 日 21:17:19:
【シリコンバレー2日=小柳建彦】
デジタル多用途ディスク(DVD)の複写防止暗号を解読できるソフトを、インターネット上に公開するのは事業機密の侵害だと米映画業界が訴えていた裁判で、米カリフォルニア州高裁は1日、訴えを認め公開を禁止した一審での仮処分を「違憲」として取り消す判決を下した。憲法が保証する「言論の自由」はソフトウエアも対象と判断した。
「DeCSS」と呼ばれるこの解読ソフトは、1999年秋にノルウェーの個人が開発しネット上に公開した。すぐに世界中の技術者やコンピューター愛好家らが個人的に自らのホームページ上に転載した。これを使うと、暗号の「カギ」を備えた市販のDVD再生装置を使用しなくても、パソコンなどで自由に再生・複写できるようになる。
米映画業界は99年末、ソフトのネット公開を差し止めるよう訴え、州地裁は2000年初め、公開を禁止する仮処分を決定した。これに対し被告側は、処分の取り消しを州高裁に求めていた。