投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 12 月 07 日 19:52:14:
12/07 14:06 ティモール侵攻を事前承認 75年にフォード米政権 外信74
【ワシントン6日共同】一九七五年のインドネシア軍による東テ
ィモール侵攻の際、米政府が事前に明確な承認を与えていたことが
、六日までに機密指定が解除された公文書で明らかになった。
東ティモールでは、侵攻から昨年の独立までの二十五年間に約二
十万人が軍の弾圧などで死亡したとされる。南北ベトナムが統一さ
れるなど東南アジアで共産主義の勢いが最高潮だった状況下で、「
ドミノ理論」による東ティモールの共産化を恐れ、インドネシアの
侵攻を許した米政府の責任があらためて問題になりそうだ。
機密解除されたのは、当時のフォード米大統領とスハルト・イン
ドネシア大統領の会談記録や、キッシンジャー国務長官がフォード
大統領に渡したメモ、国務省幹部の会合記録など。米シンクタンク
「国家安全保障公文書館」が入手した。
それら文書によると、フォード大統領とキッシンジャー長官は七
五年十二月六日にジャカルタを訪問しスハルト大統領と会談。その
際スハルト大統領は、独立派がポルトガルの植民地支配からの独立
を宣言したばかりの東ティモールに軍を侵攻させる方針を明らかに
した。
これに対しフォード大統領とキッシンジャー長官は、侵攻開始は
自分たちが米国に戻ってからにしてほしいとだけ述べた。キッシン
ジャー長官はスハルト大統領に「何をやるにしても、素早く成功さ
せることが重要だ」と助言した。侵攻は翌七日に始まった。
当時、キッシンジャー長官は、スハルト大統領とは東ティモール
問題は話し合っていないと繰り返し主張していた。
(了) 011207 1406
[2001-12-07-14:06]