投稿者 mainichi 日時 2001 年 10 月 28 日 21:20:31:
裏金1億数千万円 ホテルにプール 職員大量処分へ
外務省の多数の課がホテル代を水増し請求し、裏金をホテルにプール(預かり)していた問題で、プール金の総額が1億数千万円に達することが同省の内部調査でわかった。同省は近く関係職員の処分に踏み切るが、200人以上の大量処分となる見通しだ。
元課長補佐の浅川明男被告によるホテル代水増し詐欺事件をきっかけに、これ以外にも相当数の課がホテル代を水増し請求し、忘年会などの経費や飲食費などにあてていたことが判明。同省はホテル側の帳簿と、各課の裏帳簿を照合する形で5年前にさかのぼって、調査を進めていた。
その結果、プール金のホテル内の残金と、これまでに使われた金額の合計は1億数千万円に達していることがわかった。同省は最終的な確定作業を進めており、総額が2億円に近づく可能性もある。
同省は調査結果を近く公表する予定だが、同時に関係職員の処分にも踏み切る考え。プール金の経理を行っていた課の当時の会計担当者や課長、首席事務官を中心に訓戒処分などを行い、対象は200人から300人になる見通し。このうちプール金の個人的流用が目立った職員数人については懲戒処分にする。
また、裏金の残金については国庫に返納するとともに、使いこんだ公金については、課長補佐級以上の幹部職員らで弁済する考えで、局長級の弁済額は数十万円程度になりそうだ。さらに他の職員からも寄付を募るため、何らかの基金を設ける方式も検討している。
[毎日新聞10月28日]