投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 30 日 19:58:06:
11/29 23:45 地元に2島返還方針を報告 条約で条件確定とロ外務 外信123
【モスクワ29日共同】北方領土交渉に絡み、ロシア外務省が地
元サハリン州に対し、一九五六年の日ソ共同宣言に基づき歯舞、色
丹の二島返還で最終決着させる方針を表明、同時に平和条約で二島
返還の具体的条件を確定すると報告していたことが二十九日分かっ
た。
ロシア外務省が地元に二島返還の方針を公式に表明したのは初め
て。
報告は四島を管轄する同州議会で九月に開催された領土問題に関
する公聴会で外務省代表が行った。報告の全容は最新号の外務省通
報で公表された。
外務省側は返還反対論が根強い同議会に対し、二島返還を明記し
た五六年宣言の履行が「義務」と述べ、不可避であることを強調。
一方で二島返還が「最終決着」と指摘した。
また条約締結後の二島返還を規定した宣言の第九項について、代
表は「平和条約で返還条件を明確に規定する」と指摘。日本側との
間で「軍事、経済、社会面でのロシアの利益」を守るため「真剣で
原則的な交渉を行う」と述べた。
二島返還の場合は、さまざまな条件整備を日本側に要求すると公
約することで、地元の反対論を和らげる狙いとみられる。
(了) 011129 2345
[2001-11-29-23:45]