投稿者 北の国から 日時 2001 年 11 月 27 日 17:56:07:
衛星からの情報を苫東でキャッチ
苫東開発地域内に建設していた内閣衛星情報センターの
北受信管制局(仮称)がこのほど完成した。2002年度冬以
降に衛星、レーダー衛星が順次打ち上げられるまでに、送
受信に必要な機器を施設内部に据え付けて本格稼働する。
北受信管制局は、政府の危機管理体制を強化する情報収
集衛星システムの一部。今年2月から、苫東内の臨海東地
区で建設していた。完成した建物は鉄筋コンクリート造り
2階建て延べ2400平方メートル。衛星からの映像などを送
受信する、直径10メートルを超す球状のパラボナアンテナ
も併設している。建物内部の設備は公表していない。施設
の正式名称は02年度中に決まる予定で、稼働時には職員十
数人を配置する。
情報収集衛星は、写真画像を送る光学衛星2基と、発信電波のはね返りで地上にある形状を判断
する合成開口レーダー2基で構成する。解像度1メートルの画像データが送られる精巧なシステム
で、各管制局を通して情報センターに送られる。
現在の計画では、02年度冬に光学衛星とレーダー衛星各1基、03年度夏にも光学衛星、レーダ
ー衛星各一基を打ち上げる予定。本格的な運用開始は、それ以降となる。
管制局は苫東のほか、鹿児島県内に南受信管制局(仮称)を建設中で、12月末までに建物が完
成する予定。茨城県内では、同様の副センターが11月初めまでに完成している。
内閣衛星情報センターは「稼働後は我が国の外交、防衛などの安全保障と大規模災害、事件・事
故の対応など危機管理に必要な情報を収集する」と話している。