投稿者 佐藤雅彦 日時 2001 年 11 月 26 日 03:28:09:
(回答先: Re: 米国がアフガンに使用した「真空爆弾」は、ナチスドイツが開発したものだった 投稿者 付箋 日時 2001 年 11 月 26 日 01:35:00)
●「付箋」さんから次のようなご質問をいただきました。
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> http://asyura.com/sora/bd15/msg/351.html
> Ψ空耳の丘Ψ15 投稿NO:351 2001/11/26 01:35:00
> 投稿者: 付箋
> e-mail:
> 題 名: Re: 米国がアフガンに使用した「真空爆弾」は、ナチスドイツが開発したものだった
>
> 戦後のアメリカのロケット(ミサイル)技術そのものが、戦中ドイツでナチスのミサイル兵器などを開発していたドイツの学者によるもの(戦後アメリカで技術者として登用された)だったですね。
> また日本の「造船王国」の技術はナチスの潜水艦製造技術を手本に発展したものでした。
>
> 第二次大戦のアメリカの原爆は、ドイツが開発をしているという情報さえなければ決して技術協力はしなかったと、アインシュタイン氏は述べています。
> その種の情報がどこから発せられていたのか知りたいですが。
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●「project paperclip」については、このキーワードをそのまま検索
エンジンに投入すれば、関連サイトが多数見つかります。
なお、「operation paperclip」でも同様の結果が得られます。
●日本語サイトは「ナチス ペーパークリップ」で探してみましたが、
期待はずれの結果しか出てきません。 国際政治がらみの陰謀は
日本ではどういうわけか荒唐無稽なファンタジーのように扱われて
いて、それゆえ日本人の国際的な現実認識が稚拙なお子様レベルで
――マッカーサー元帥の言葉を借りれば「12歳ていど」か――止まって
しまっているのですが、こういう検索作業をするだけで、日本の文献
の質の低さと分量の少なさに直面してしまいます。
「ペイパークリップ作戦」にも言及している、ちょっと面白かった
サイトを挙げておきましょう――
●非殺傷兵器
http://homepage2.nifty.com/dennjiha/contents/weapons.html
●未来兵器
http://www.ascii.co.jp/pb/ascii/special/interocitor/interociter/vol5/
●この作戦について知るなら、次の書籍がお勧めです。
著者のシンプソン博士はナチスを起点とした戦後世界の国際
政治の陰謀、とくに米国の政府・諜報機関・アカデミズムの暗躍
を暴いてきた歴史学者として定評のある人物です。邦訳されて
いるのはこれ一冊ですが、ホントウに面白い歴史暴露本を他に
数冊著しています。
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●冷戦に憑かれた亡者たち―ナチとアメリカ情報機関
[原題:Blowback : America's Recruitment of Nazis and Its Effects on the Cold War]
著者:クリストファー シンプソン [ Christopher Simpson ]
単行本 - 380 p (1994/06/01) 時事通信社 ;
ISBN: 4788794209
レビュー
内容(「BOOK」データベースより)
第2次大戦下、ヨーロッパ東部戦線には、民族主義の名のもとにナチに協力した者たち がいた。戦後アメリカ情報機関は、元ナチを含めたこれら元ナチ協力者を採用する。深ま りつつある冷戦。彼らはまさに傭兵であった。しかし、数々の残虐行為に関与した者が アメリカの秘密工作に入り込んだことで、深刻な悪影響―情報機関関係者の用語で「ブローバック」(逆流)―がもたらされた。すなわち、冷戦がより一層エスカレートし、またアメ リカ国内の政治状況も大きく右に揺れ動いたのである。情報公開法によって入手した豊 富な資料を用いて、1940年代後半から50年代にかけての冷戦の裏側を描き出す。
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