投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 11 月 17 日 17:50:27:
11/17 16:56 日本政界に関心示す フジモリ氏、参院選前に ペル 政治06
共同
フジモリ元ペルー大統領が昨年、訪日中に辞表を提出してから二
十日で一年を迎えるが、同氏が今夏の参院選前に日本の国政に関心
を示していたことが十七日、関係者の話で分かった。日本政界への
進出は「日本人」の立場をより強固にすることになり、フジモリ氏
としてはペルー側の身柄引き渡し要求に対抗する狙いもあるとみら
れる。
フジモリ氏は取材に対し、日本での政界進出への意思を否定して
いる。しかし、日本国籍保有を理由にフジモリ氏の身柄引き渡しを
拒否する構えの日本政府に対し、ペルー側は不満を募らせており、
フジモリ氏が今後、政治的活動を始めればペルー側の反発を招くの
は必至だ。
フジモリ氏は(1)日本滞在中の昨年十一月、日本から大統領の
辞表を提出したことによる職責放棄(2)一九九○年代初めに軍の
特殊部隊が学生らを虐殺した事件などに関与した殺人罪―などの容
疑でペルーで刑事訴追されている。
同氏は自由連合の徳田虎雄代表らの支援を受けているとみられ、
都内に滞在、自伝を執筆するなどして過ごしてきた。日本での生活
を支援している関係者によると、日本政界への関心を示したのは今
夏の参院選前。この関係者らに参院選の仕組みや立候補要件などを
尋ねてきたという。
関係者は参院選への出馬を念頭に置いた言動と受け止め、フジモ
リ氏に「今、出馬すれば身柄引き渡し回避のための行動と批判され
る。一年間は表立った行動はするべきではない」などと自重を促し
た。フジモリ氏もその後、具体的な出馬準備には至らなかった。
ただ、自民、民主両党の一部などには、指導力に定評があり、知
名度もあるフジモリ氏の政界進出を促す声があり、フジモリ氏も日
本の国会議員との接触を続けている。
(了) 011117 1655
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11/17 16:44 1千万円超す支援のカンパ 目立つこと避け地味な生 外信75
東京都内に滞在するフジモリ元ペルー大統領は、日本の支援者か
らのカンパ資金を受けて生活している。その額は既に一千万円を大
きく上回り、千代田区の一等地のマンション家賃に充てられている
とされる。
フジモリ氏はこの一年、自伝を執筆するなどして過ごしてきた。
インターネットのホームページでは熱心に発言するものの、マスコ
ミの取材にはほとんど応じない。時には自室で即席めんの夕食をと
るなど、目立つことを避けるような地味な生活ぶりという。
フジモリ氏が昨年十一月に日本滞在を始めた直後、国会議員らが
「支える会」を設立。リマの日本大使公邸人質事件の武力解決など
、フジモリ氏の実績に共感する人々が加わった。
「個人、企業が一口年間十万円前後をカンパする。(参加者・企
業は)優に百を超えており、複数口支援する人もいる」(関係筋)
ことから、支援総額は既に一千万円を大きく上回ったとみられる。
「(家賃以外の)生活費は(大統領だった)十年間の蓄えでやって
もらう」(同)という。
フジモリ氏の部屋を訪れた関係者は「カップめんの器が転がって
いた。夜も質素な食事で構わない方みたい」と話す。自伝執筆を手
伝う男性が、マンション一階のコンビニエンスストアでカップめん
やおにぎりを買うのだという。
リマに住む長女ケイコさんが来日した際、「どこかいいレストラ
ンはないか」と尋ねられた支援者が、マンション近くのホテルを勧
めると「あそこは人が多い」と敬遠。人目につく場所は避けている
ようだ。(共同)
(了) 011117 1643
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