投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 09 日 11:43:52:
米情報機関のあり方の見直しを進めている大統領の諮問機関「外国情報諮問委員会」が、国防総省傘下にある3つの情報機関を、中央情報局(CIA)長官の指揮下に移管する提言をまとめることが8日、明らかになった。諮問委員会は今月中に提言をブッシュ大統領に提出する。
この3機関は、通信傍受に当たる国家安全保障局(NSA)、偵察衛星の開発と画像収集などを行う「国家偵察局」(NRO)、衛星情報を分析する「国家画像地図作成局」(NIMA)。国防情報庁(DIA)はそのまま国防総省に残る。縄張り争いを減らし、情報収集を基本的にCIAの基に一元化するのが狙い。
同様な提言はこれまでもあったが、今回まとめ役になったのは、ブッシュ元政権の国家安全保障担当大統領補佐官だったブレント・スコウクロフト氏。 大物元高官の提言だけに、実現の可能性が高まりそうだ。
3情報機関の予算はおよそ150億ドルといわれ、CIAの35億ドルを大きく上回る。このため実現すればCIAの権限が大幅に強化される見込み。ただ、分析した情報を最も使うのやはり国防総省とされ、国防長官の発言権は残ると、提言は結論付けている。
ただ、国防総省が反発するのは必至。すでに説明を受けたラムズフェルド長官は、ホワイトハウスに対して反対の意思表示をするという。