投稿者 付箋 日時 2001 年 11 月 07 日 02:46:31:
回答先: 教えてください。 投稿者 ベスト(初心者) 日時 2001 年 11 月 07 日 02:19:02:
統一教会と北朝鮮についてだけ、個人的な意見を少し書いておきます。
《さらに、統一教会は実際上KCIAの手先だったのではないかという疑惑もある。KCIAは、韓国政府の情報機関であるというだけでなく韓国を実質上動かしていたのだ。KCIAの元長官たちが、幾度となく軍事政府の大統領や首相の座に就いた。
軍国体制はいくつかの形を経たけれども、CIAによって育まれたのは事実であり、1950年代はじめに遡って言えば、チャールズ・ウィロビー将軍が率いる諜報ネットワークG−2によって育まれたのだ。
KCIAは、アメリカのCIAから相当な援助を受けて1961年に設立された。児玉、文、そしてロッキードの三つどもえからは、著述家ジム・フーガンが指摘するように、めまいのする可能性が浮かんでくる。すなわち、「ロッキード社が、香港を通して資金洗浄した金を使って、ソウルからジョウジア州サヴァナまで広がる統一教会の活動に資金を提供し・・・・その金が東京の財界の黒幕に(箱詰めで)送り届けられるという亡霊のような光景」である。
この混合物に、日本の政界でのCIAおよび児玉の人脈を加えると、蜘蛛の巣をたどることはもはやまったく不可能になる。自民党は、CIAと児玉から供給された資金で日本の政治を動かした。その児玉はKCIAとの関係が濃厚な統一教会にも金を提供した。さらに児玉は、CIAの給料支払い名簿に名前を連ね、ロッキードの極秘エージェントとして行動し、そしてそれらの資格において、日本で最有力の政治ポストを占めた自民党ボスである岸や田中のような友人に対して影響を及ぼした。》(「超陰謀」ジョナサン・バンキン)
また統一教会は日本の勝共連合(共産主義に勝つというような意味の名称です)の生みの親のようなものですので、以下のように、それ90年以前から北朝鮮とつながりがあるというのは、あまり考えらないと思います。
《90年4月10日から13日まで文鮮明教祖が提唱した世界言論人会議がモスクワで開かれた。社会主義国で「勝共」を唱える文教祖提唱の会議が開かれるのは初めてのことであった。もちろんゴルバチョフ・文鮮明会談は国際的にも話題を呼んだ。
この会議を大きなきっかけにして文鮮明の北朝鮮接近がはじまる。そのルートは、89年から中国・広東省に建設している「パンダ・モーターズ」(統一教会系の自動車工場)を通じての中国駐在北朝鮮大使館やニューヨーク駐在北朝鮮国連代表部などであった。モスクワでの世界言論人会議に参加したメキシコとコスタリカの元大統領は、文鮮明特使として北朝鮮を訪問した。
こうした水面下の動きがあって91年11月30日から12月8日まで、文鮮明は北京空港から朝鮮民航の特別機で北朝鮮を電撃的に訪問、金日成首席とも会談した。韓国政府も知らない隠密裏の行動だった。この訪問中、文鮮明は北朝鮮の金達玄・対外経済委員会委員長(副首相)とのあいだに経済協力の合意書まで交わしている。その柱は、金剛山合弁開発、豆満江開発投資、元山軽工業基地建設投資である。》(「神の国の崩壊」有田芳生)
文鮮明が1990年にモスクワで「世界言論人会議」を開き、ゴルバチョフとも会談したとき、北朝鮮の[労働新聞]のモスクワ特派員は以下にあるような感想を述べたという。因みに、統一教会側は、この統一教会のマスコミ対策の一環と位置づけられている会議の開催の条件として、「シベリア開発プラン」をソ連側に提示した。沿海州の1億エーカー(韓国の国土の1.8倍の広さ)を開拓し、3000の工場を建設し、そこに韓国や日本の統一教会員を多数移住させる・・・・・。
《「これまで統一教会を米帝国主義の手先、反共逆徒であると決めつけていた。しかしいまは、何が真実かわからなくなってしまった。非常に狼狽しているし、混乱している。統一教会について、いま一度調べてみたい」》(「神の国の崩壊」有田芳生)
これには、確かに《国家を越えるマネーの力が経済困難にあえぐ社会主義国家群に浸透する》(「神の国の崩壊」有田芳生)ような「社会主義国家」側の状況も一方にあることを考えなければならないだろう。
だが果たして統一教会の闇に潜む集団について、思いを至らせることができたのであろうか。