投稿者 FP親衛隊国家保安本部 日時 2001 年 11 月 06 日 21:40:13:
国連人口基金(UNFPA)は7日付で2001年「世界人口白書」を発表、地球人口が61億3000万人を超えたと報告した。出生率自体は低下しているものの、2050年には93億人に達し、「人口増加、人口移動、持続不可能な消費・生産のパターンが生態系に一段と深刻なつめ跡を残しつつある」と警告している。
今年の白書は人口増加、経済のグローバル化に伴う「豊かさ」の増大が地球環境に与える影響を分析。70年代以降、「豊かな国」に起因する消費支出が2倍以上に伸びる一方、世界人口の半分がいまだ「1日2ドル以下で生活している」貧困層であることを指摘する。
「世界人口の20%の最も豊かな層が個人消費総額の86%を占め、最も貧しい20%は1.3%しか消費しない」という貧富の格差構造が、途上国の子どもや貧困層に生活の困難と環境のさらなる悪化を招いている例も数多く提示している。
環境悪化で居住地を離れざるを得なくなった「環境難民」は2500万人とされ、戦争に起因する難民数を初めて超えた。毎日16万人が農村から都市へ移動して水や大気の汚染、処理能力を超えるごみ問題を発生させているが、「これらのしわ寄せも貧困層に集中している」。
都市化を「女性の教育、雇用、ヘルスケアへのアクセスなどで選択の幅を広げる」と評価する一方、「性暴力や性的強要・搾取の危険も高まる」とし、「女性の権利や平等に関する政策の整備、健康や環境に関する決定への女性の参加が不可欠だ」と説いている。(19:16)