投稿者 既に8基 日時 2001 年 10 月 13 日 18:17:26:
回答先: Re: GNP1%枠 投稿者 付箋 日時 2001 年 10 月 13 日 18:10:01:
<特報・新連立は福音か−−自自連立の裏側
1 情報収集衛星をめぐる利権の再構築
犬猿の仲だった小沢一郎・自由党党首と野中広務・官房長官との“歴史的和解”の末、自自連立政権がスタートした。
「小沢もついに自民党の軍門に下ったか」という評価が我慢ならない小沢氏は、数々の分野で自民党に譲歩を迫り、自らの存在意義を高めようと、躍起になっている。
気まぐれで強権的だといわれる小沢氏が、政権をガタガタにするという“予測”はさておき、小沢氏が最後までこだわったのが、自衛隊の国連平和活動への積極的参加など安全保障論議であったところに、この自自連立が内包する一側面が表われている。
自民党のある有力代議士は語る。
「5年半前の自民党分裂で、多くの族議員を擁する旧経世会が支配していた『霞が関利権構造』が、いったんは崩壊しました。今回、自由党が自民党に擦り寄った背景には、長い野党暮らしの間に官庁パイプが薄れ、情報が入らなくなり、利権にもタッチ出来なくなったという彼らの悲哀がある。
その旧経世会の『霞が関利権構造』のなかでも、特に小沢氏がガッチリと握っていたのが防衛庁でした。野中氏の小沢嫌いは有名で、『あの人のように国を売る人は嫌いだ』と、公言していましたが、それはアメリカ政府や米軍需産業との間にパイプを持つことで、防衛利権を我が物にしてきた小沢氏への、痛烈な批判だったのです。そして、小沢氏の下野により、この防衛利権はまさに宙に浮き“空洞化”した。
自自連立が成立した今、今後の焦点は、崩壊し、空洞化していたそれらの利権を、誰が、どのように再構築するか、です。それゆえ小沢氏は、かつて自分が牛耳っていた防衛庁に存在感をアピールするためにも、突っ張らなければならなかった」
自自連立の陰で進む“利権再編”――。
実は、この自自連立の動きと軌を一にして、既に水面下での駆け引きは始まっていた。今後の防衛利権支配への“入り口”ともいえる「情報収集衛星」がその嚆矢となった。この「情報収集衛星」の導入をめぐる「国産派」と「輸入派」に分かれた抗争は、防衛庁における政治の復権と利権の再構築を予感させる蠢きに満ちていたのである。