投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 04 日 18:21:32:
10/04 14:25 本格稼働のめど立たず 採算見通しないBNFL 外信84
【ロンドン3日共同】英政府は三日、英核燃料会社(BNFL)
が建設した世界最大級の商業用プルトニウム・ウラン混合酸化物(
MOX)燃料プラントに操業許可を与えたが、「最大の顧客」日本
のプルサーマル計画の延期で採算性の見通しはなく、本格稼働のめ
どは立っていない。
同プラントはBNFLが世界初の商業用MOXプラントとして建
設したが、施設完成から既に約五年を経過。操業前からコンピュー
ターシステムの老朽化などの不備も指摘されている。
同プラントの生産能力は、年間百二十トンと世界最大規模を誇る
。しかし、生産契約についてBNFL側は「ビジネス上の秘密」と
して明らかにはしていない。
関係者によると、BNFLは現在ドイツ、スウェーデンなどと交
渉中だ。だが、仮にこれらの国と新規契約に合意したとしても「生
産能力の11、12%にしか相当せず、採算ラインには到底達しな
い」という。
最大の顧客とされる日本は、MOX燃料の検査データねつ造など
に伴う安全性の問題などで、プルサーマル計画を事実上凍結、契約
再開の見通しはない。
反核団体COREによると、コンピューターシステムの老朽化や
、建物の水漏れなど商業用プラントの安全性を問題視する内部告発
もあり、操業認可に対する批判が噴出しそうだ。
(了) 011004 1425
[2001-10-04-14:25]