投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 10 月 01 日 18:35:57:
10/01 09:37 子どもの骨で核の影響調査 英、親に無断で4千体 外信19
【ロンドン30日共同】英原子力公社(AEA)が核兵器や核実
験などの影響を調べるため、約四千人分の子どもの骨を両親の承諾
無しに、放射性物質の分析に使用していたことが明らかになった。
十月一日付の英紙インディペンデントが報じた。
同公社は、世界中で行われた核実験に伴う放射性降下物が人体に
与える影響の調査を計画。病気などで死亡した子どもの大腿(たい
)部の骨を焼却し、放射性物質ストロンチウム90の分析に用いた
。
ロンドンとグラスゴーで行われた調査の結果、ストロンチウムが
高い比率で含まれていることが判明、英政府が大気中の核実験を中
止するきっかけになったという。
同公社によると、この調査のために一九五四年から七○年にかけ
て、英全土の病院から子どもの骨を回収した。インディペンデント
はその際「両親の承諾を得なかったことは明らかだった」としてい
る。
英国では、医師が病死した乳幼児約八百人から両親に無断で臓器
を違法摘出していた問題をきっかけに、研究や実験に用いる臓器や
骨の調達方法が大きな社会問題となっており、英保健当局は各病院
に調査を指示している。
(了) 011001 0936
[2001-10-01-09:37]