投稿者 DC 日時 2001 年 10 月 01 日 01:37:29:
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難民救援なぜ空自機 (朝日 9月30日 朝刊)
[要約]内閣国際平和協力本部は、国際平和維持活動(PKO)協力法の「人道的な国際救援活
動」に基づいて、難民支援のために航空自衛隊のCー130輸送機の派遣を決めた。10月上旬に
もパキスタンに飛ぶ予定だ。しかしなぜ空自機なのか、効率的な民間の輸送機ではだめなの
か。C−130輸送機では制約が多く、輸送量も少ない。あくまで第一目的は、自衛隊による「日
の丸」を見せにいくためだからか。遠竹郁夫空幕長は記者会見で、「私の判断ではなく、情勢を
見て、政府が決める」と答えた。
[コメント]日本の政治家に軍事常識を期待しても無理なことは知っている。しかし私のように、日本
国憲法の精神を理解して、軍事を多少でも勉強した者として、この問題に対し率直かつ常識的な
考えを述べさせてもらう。日本がアフガンの難民支援に物資の空輸を行うなら、まずパキスタンへ
拠点空港(基地)を設置すること。日本からパキスタンへの空輸は、民間機の輸送機をチャーター
してパキスタンの拠点空港に運ぶ。そこで仕分けされた物資は、こんどは航空自衛隊のC−13
0機でパキスタン各地の空港に運ぶ。なお、その際にCー130機の塗色は、迷彩やモス・グリー
ンをやめ、機体全体を白色に塗り替えること。その際に主翼や胴体に「日の丸」を描くのは問題な
い。だが垂直尾翼には「国連旗」を描くことを忘れてはいけない。これならC−130輸送機を守る
ために、兵員や武器を配備して厳重に警護する必要はない。これに似た話しが、むかし本当にあ
ったのでお話します。もう20年ぐらい前のことである。その国名は忘れたが、中米のある国で政
府軍とゲリラが道路を挟んで戦闘を行っていた。そこに日本の農業援助団体の人が乗った車が
やってきた。その白い車にはその援助団体のマークと日の丸が描かれていた。農業援助団体は
近くに実習農園を開き、現地の人に農業改良指導を行っている人たちだった。その車が戦闘地域
の前で立ち止まると、突然、銃声がぴたりと止んだのである。わずかに戦闘が中断したとき、そ
の車はゆっくりと道を走り出した。そしてその車が戦闘地域を走り抜けたとき、再び、政府軍とゲ
リラの戦闘は始まった。戦闘を行っていた政府軍もゲリラも、その車に乗っている人たちが、自分
たちにとって大切な人であることを知っていたからだ。私は自衛隊機に白い塗色をして、日の丸と
国連旗を掲げてくださいというのは、この話しを知っているからだ。今まではあまり好きではなかっ
たが、自民党の野中元幹事長と自由党の小沢党首なら、この話しがわかってもらえるような気が
する。だれか、この話しを二人に伝えてもらえませんか。