投稿者 倉田佳典 日時 2001 年 9 月 23 日 18:16:22:
09/22 23:37 「高い被ばく新たに5人」 JCO事故で独自調査 社会95
共同
一昨年九月の東海村臨界事故で、核燃料加工会社ジェー・シー・
オー(JCO)周辺にいた住民らの被ばく線量を調査していた大阪
府の「阪南中央病院 東海村臨界被曝事故被害者を支援する会」(
青木茂代表)は二十二日、「発がんなど健康に影響が出る五○ミリ
シーベルト以上の被ばく線量を受けた人が新たに五人分かった。最
高は一八一ミリシーベルトと推定される」との調査結果を発表した
。
旧科学技術庁は事故の後、五○ミリシーベルト以上の被ばくをし
たのは、事故現場で大量に被ばくした三人だけとしていた。支援す
る会は近く文部科学省に再調査を申し入れる。
調査は、事故現場から六十五メートル―六キロ圏内の住民ら二百
二十一人を対象に昨年七月から今年二月まで実施。事故時に屋内外
のどこにいたか、JCOとの距離、遮へい物の建材などを聞き取り
調査し、独自の線量評価式に当てはめて計算。有効回答二百十五人
のうち一五○―二○○ミリシーベルトが二人、五○―一○○ミリシ
ーベルトは三人と推定した。
支援する会は「遮へい効果が最も少ないと考えられる中性子線量
の実測値をベースに線量評価式を作るべきで、科技庁方式は遮へい
物によりばらつきが出たデータの平均値を取っており、過小評価さ
れる恐れがある」としている。
(了) 010922 2336
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